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DRRR!!夢[臨也]
池袋某所・杏里視点


 もうすぐ太陽が沈みそう。そんな事を思いながら、今日も竜ヶ峰君と一緒に帰っています。

 紀田君がいなくなってから、随分経つけど、だんだん慣れてきました。慣れていくのと同時に、少し怖かった。
 この、紀田君のいない日常が、いつか当たり前になって、紀田君の事を忘れてしまうんじゃないかと。
 そんな事は絶対ありえないと思うけれど、不安に思う自分がいる。

「園原さん?どうかした?」

「……ぇ!?あ……いえ、何でも……何でも、ないです」

 不意に、竜ヶ峰君に声をかけられたのでビックリしてしまいました。少し考えすぎていたようです。

「ならいいけど……あんまり無理しないでね?」

「はい……ありがとう、ございます」

 竜ヶ峰君も辛いはずなのに、どうしてそんなに笑っていられるのだろう……?




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あきゅろす。
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