[携帯モード] [URL送信]

DRRR!!夢[臨也]
臨也のマンション・臨也視点


「……ん?運び屋からメールだ」

 俺は充電器に差し込んであった携帯を取り出し、メールを開いた。そこには、今日の分の依頼を終了したとの内容が書かれていた。

「ふぅん……意外だなぁ。結構早くに別れたんだ」

 俺的には、そのまま男の方の家に泊まると思ったんだけどねぇ……。

「女の押しが弱かったか、男の拒否が強かったか……」

 携帯をデスクに置くと、波江が冷たい目をしてこちらを見ていた。

「さっきから一人で何ぶつぶつと言ってるの?気持ち悪いわよ」

「波江さぁ、もうちょっと上司に対する態度ってものを考えてみない?」

「今日はそろそろ上がらせて貰うわ」

「……そう。好きにすればいいさ」

 気難しい部下を持つと、気が持たないというか、何と言うか、疲れるよなぁ。波江は簡単に準備を済ませると、颯爽と帰っていった。

 ……さて、そろそろ面白くなってくる頃だろう。

「楽しみだなぁ。楽しみだなぁ、楽しみだなぁ、楽しみだなぁ。ターゲットとしては失敗したけれど……これからきっと、面白くなるよ?セールティ」

 俺はセルティ――デュラハンの首が入ったケースを両手で持ち上げ、掲げた。

「さぁて、君は一体、どんな面白い動きを見せてくれるのかなぁ?本っ当、楽しみだなぁ」

 これから起こりうる事を考えると、自然と笑みが零れる。それはきっと、他人から見たらとても邪悪な笑みだっただろう。
 ケースをいつもの所に戻し、出掛ける準備を始めた。


 本っ当に、楽しみだなぁ――。





[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!