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DRRR!!夢[臨也]
 


「そうじゃない?」

「そうかもね」

「否定はしないのか……」

「貴方が早く死なないかなって思う」

「今のぐさっときた」

 折原臨也が背もたれに思い切り体重をかけ、「やられた!」というリアクションをした。
 それを華麗にスルーした矢霧波江は冷たい視線を彼に送りながら問い掛けた。

「で、この娘どうするわけ?まさかどっかに売るってことないわよね?」

「波江の中の俺って一体どうなってんだろねw」

「いいから質問に答えたら?」

「別にそんな物騒なコト、考えてないよ。純粋に俺色に染めたくなっただけさ」

「………」

 矢霧波江の視線の冷たさが10%増した。

「……そんな怪しい目で見つめないでよww」

「雪華、今からでも遅くないから家に帰りなさい」

 矢霧波江は私の肩にポン、と己の手を置いた。

「波江さーん?何か勘違いしてないかい?」

「大丈夫です。自分の身は自分で守れますから」

「ちょっとー、雪華も冗談キツイよー?」

「でもコイツ、たまに危ないわよ?」

「平気です。私は折原臨也を立派なにんげん嫌いにしてみせます」

「論点変わってない?」

「……そんなことできるの?」

「賭け、ですので。負けるつもりはありません」

「……そう。じゃあせいぜい臨也に襲われないように気をつけてね」

「……はい」

 矢霧波江はそう言い残すと、何か用事があると言い、そそくさと折原臨也のマンションから出て行ってしまった。

 折原臨也と二人きりって、なんか気まずい……。

「二人きりになっちゃったね」

「それが?」

「……いや、なんでもないよ。なんか波江の相手してるみたいで疲れるなー」




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