ターゲットのカップル(?)の見張りを始めて、かれこれ30分……。
本当にこのカップルの所に、クレイジーリッパーは現れるのだろうか?臨也の情報を疑いたくなる。
ったく、臨也自身がこのカップルの様子を見張ればいいのに……。人間観察はアイツの趣味じゃなかったのか?
あー……もう!何の変化もないから暇だ!!見張りみたいなものだから、ゲームしたりしない方がいいだろうし……。
……ん?今、私の名前が出なかったか?あのカップルの会話に。
どうしてそこで私の名前が簡単に出るかな?
〜♪〜〜♪〜♪♪
ああぁぁあぁあぁぁぁぁ!しまった!!携帯、マナーモードにするの忘れてたぁ!!
私は慌てて携帯を影で包み込み、音が漏れるのを防ぐ。それからそっと携帯を取り出しマナーモードに設定してから、着信の正体を確認する。
……静雄からのメール……か。
開いてみるとそこには、雪華を泊めてほしい、という内容が書かれていた。……大方、臨也と喧嘩でもして、マンションを飛び出して来たのだろう。
まぁ、大丈夫だろうな。新羅が何か言うかもしれないけれど。
目下の問題は、どう登場するかだな。返信は……いっか。
とりあえず、この場から離れても問題はないだろう。
私はそっとその場を離れると、臨也にメールを送る事にした。
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