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DRRR!!夢[臨也]
臨也のマンション・臨也視点


「おやすみ雪華」

 俺がそう言うと雪華はいつも決まって黙る。そしてしばらくすると、諦めた様子で、

「……おやすみ……臨也」

 と言う。いやぁ、面白いよねぇ。
 人間が嫌いと言っておきながら、人間に頼っている。全くもって不思議だよ、雪華は。

 雪華が俺の部屋に行くのを確認して、俺は例の書類を確認する。

 ……おっ?やっぱり見たみたいだね。少しだけ、封筒がはみ出している。
 俺はその封筒を棚から取り出し、デスクの椅子に座る。封筒を覗いてみると、中身を見た痕跡がある。明らかに、俺が入れた時とは違う。

「雪華って、意外と抜けてるよねぇ……こういう所がさ。でもまぁ、そこが俺は好きかな。彼女ほど人間らしい奴なんていないしね」

 言葉が出る程、面白い。
 そして俺は静かに、誰に言うでもなく呟いた。


「これだから俺は、人間が大好きだ――」





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