[携帯モード] [URL送信]

DRRR!!夢[臨也]
 


 ついに折原臨也は一言も喋らず、生姜焼きを完食した。
 ……もしかして、実はまずかったとか?ありえなくはないけど……。なんか気になるな……。
 何とも言えないもどかしさを抱えながら、食器を下げようとした。が、

「あぁ、食器は別に片付けなくていいよ」

「……え?」

「食器は俺が片付ける。だから、雪華はもう休んでいいよ」

「……ん」

 少し腑に落ちないが、夜も遅いのでその言葉に甘えることにした。

「今日も俺のベッド使っていいからね」

「わかった。……って、今朝みたいに入らないでしょうね?」

「入んないよwもう今朝みたいな思いはしたくないからね」

「そう……絶っ対、入らないでね」

「そんなに念を押さなくても大丈夫だって」

「何があるかわからない世の中だから」

「ま、そうなんだけどね……」

「じゃ、先に」

「うん、おやすみ雪華」

「……」

 もう日課になっているこのやり取り。何が楽しいのかさっぱりだが、長い間相手するのは疲れるので、素直に言う。

「……おやすみ……臨也」

 こう言うといつも決まって、嬉しそうに微笑む。全くもって意味がわからない。特に何の表情もせず、私は折原臨也の部屋に向かった。




[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!