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DRRR!!夢[臨也]
20分後


「ねぇー雪華?ご飯まだぁ?そろそろ俺、限界なんだけどぉー」

 折原臨也の少し間延びした声が、キッチンまで響いてきた。相当待ちくたびれたようだ。

「まだ」

 あっちに聞こえるくらいの大きな声で短く返事をする。すると、再び間延びした声が響いた。

「早く作ってくれなーい?本当にお腹すいたんだけどー」

 因みに只今の時刻、夜11:00近く。こんな夜遅く帰ってきて、ご飯食べて来ないって……ただのアホなんじゃないかな?というか……

「文句言うなら、自分で作れ!」

「えー、嫌だよめんどくさーい」

「カップ麺でも食えばいい」

「俺さぁ、そういうジャンクフード好きじゃないんだよねぇー」

「あっそ」

 そんなくだらない話をしているうちに、折原臨也の夕食を作り終えた。あとは解凍した白米を茶碗に移し、その他諸々をお盆に乗せ持っていくだけ。

「ほら、できたよ」

 ソファでくつろいでる折原臨也の前に、できたての夕食を置いてあげる。置かれた夕食を見た折原臨也は、嬉しそうな顔で言った。

「おぉ……!!豚の生姜焼きかい?」

「うん」

「へぇ……考えたものだね」

「別に……」

 昔よく夕食に出てたから。父さんもお兄ちゃんもそれなりに食べる人だったので、母さんが週に一度作っていた。小さい頃よく手伝ったから、自然と生姜焼きのレシピを覚えていた。
 手軽に作れて、飽きにくい。私の好きな料理でもあった。

「いただきます」

「……どうぞ」

 折原臨也は黙々と私の作った料理を食べる。
 ……そこまで黙々と食べてると、逆に不安になってくるな。前になんか作った時は色々言ってたクセに。




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