「そんな、『それだけ』ってレベルじゃねぇだろ!!」
「? そう?本当はにんげんとなんて関わりたくないんだけどね」
「第一、それじゃあ矛盾してるじゃねぇか!!」
「そうだね、矛盾してるよ?だって私は、大嫌いなモノに依存して生きているんだもん」
「っ……」
あぁ、よく考えてみれば、最近の私はおかしかったんだ。一人のにんげんごときに優しくされた程度で、簡単ににんげんを信じようとしてしまうなんて……。
そうだった。
「私はにんげんが大嫌いだ」
こんなにも簡単に揺らいでしまうなんて……まだまだ私も甘かったんだ。にんげんに対する憎しみが足りなかったんだ。