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DRRR!!夢[臨也]
 


「だから、私は折原臨也を素敵なにんげんにしてあげようとしてるの」

「えっ?臨也さんを更正させるんすか?」

「貴方の頭はおめでたいわね。今の流れでそうなったらビックリ」

「っ……」

「私は、折原臨也を究極のにんげん嫌いにしてあげるの。そして一瞬にしてすべてのにんげんを滅ぼしてもらうの………素敵でしょう?」

「っ………!!」

「……!!」

 紀田正臣と三ヶ島沙樹が目を見張っている。
 ……あれ?ちょっと脅しすぎたかな?ま、いいや。

「ただ、それだけだよ」

「そんな、『それだけ』ってレベルじゃねぇだろ!!」

「? そう?本当はにんげんとなんて関わりたくないんだけどね」

「第一、それじゃあ矛盾してるじゃねぇか!!」

「そうだね、矛盾してるよ?だって私は、大嫌いなモノに依存して生きているんだもん」

「っ……」

 あぁ、よく考えてみれば、最近の私はおかしかったんだ。一人のにんげんごときに優しくされた程度で、簡単ににんげんを信じようとしてしまうなんて……。

 そうだった。

「私はにんげんが大嫌いだ」

 こんなにも簡単に揺らいでしまうなんて……まだまだ私も甘かったんだ。にんげんに対する憎しみが足りなかったんだ。
 そうか、だから最近、昔の夢を見るのか……。


 私の中の本能は、にんげんを嫌ってるんだ――。




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