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DRRR!!夢[臨也]
 


 うしろを振り返ると、そこには消えたはずの折原臨也が(どや顔で)立っていた。

「……居たんだ」

「さっきまでは物影に隠れていたんだけどね。シズちゃんいなくなったから出てきたんだ」

「そのまま素直に帰ればいいのに」

 私は折原臨也を無視して歩き出した。

「つれないなぁ。俺の命を救ってくれた恩人に何かお礼をしたいな、って思ったんだよ」

「結構です」

「そう言わずにさぁ……」

「……貴方、いつも平和島静雄と喧嘩してるじゃないですか。そしていつも上手く撒く。どうして今日もそうしなかったんですか?」

「君がいたからさ」

「……は?」

「正確には、君が近くにいたからさ」

 しばらく私はフリーズした。そして一つの結論にたどり着いた。

「……新手のナンパ?」

「アハハッ!!君は面白いことを考えるねぇ。でも違うよ?」

「じゃあなんですか?」

「勧誘、かな?」

「勧誘……?」

「そ、勧誘。君、人間が大嫌いなんだってね?」

「えぇ、そうよ。にんげんが大嫌い。人混みとか苦手」

「あれ?驚かないの?」

「何に?」

「俺が君の人間嫌いを知ってること」

「驚きませんよ。情報屋の折原臨也」

「!!?」


 ここで初めて、折原臨也の余裕の表情が崩れた。

「? その反応から見ると、私がただのにんげん嫌いだと思ってたの?」

 崩れた表情を元に戻そうとしてるのか、折原臨也は引き攣った顔で私の質問に答えた。

「まぁね……。君についての情報は最近入ったばっかりでね」

「あんまり出回ってない、と?」

「ま、そういうこと。ついでになんで俺の仕事、知ってるのかな?」




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