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DRRR!!夢[臨也]
一時間後
だいたいの説明を受けた後、準備やら何やらで色々と時間をくった。
ようやく出発するようだ。
「それじゃあ行こうか、波江」
「わかったわ」
「じゃあね、雪華。いってくるよ」
「そのまま事故に遭ってくればいい」
「今、ナチュラルに酷い事言ったよね?」
「さっさと行って来いよ」
「……、いってくるよ、雪華」
「それ、さっきも言ったじゃん」
さっさと行って来いよ……。
そんな事を思っていると、矢霧波江が溜息をつきながら言った。
「貴女に『行ってらっしゃい』って言ってもらいたいんじゃない?」
「…………」
折原臨也の方を見ると、すごく期待に満ちた目でこちらを見ている。まったく、大人なのか子供なのか、よくわからない。
言わないと、いつまでたっても出発しなさそうだったので、言ってやることにした。
「……行ってらっしゃい、臨也。早くくたばってね」
「一言余計だよ、雪華」
苦笑いしながら、折原臨也はマンションを出た。
「まったく、中身は子供なんだから……」
「貴女も注意してね」
「……えぇ」
一瞬、矢霧波江は目を丸くした。だけどすぐにいつもの無表情に戻って、折原臨也の後を追うようにマンションを出た。
折原臨也のマンションで一人留守番、か……。
とりあえず、バレない程度にリビングでも漁ろうかな。
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