「さっきと言ってること、変わってるよね?まぁ、気にしないけど」
すると折原臨也は100円玉を二枚取り出し、コイン挿入口に入れた。
「あっ……」
お金……入れちゃった……。何してるんだコイツ……。
「よーし、取れるかなー?」
「べ、別に無理に取らなくたって……」
「あー、話しかけないでくれる?」
「っ……」
どうして……そこまでして……?
「あーっ!!あともう少しだったのになぁ……」
「そう……じゃあ帰りましょう」
所詮、こんなものだろう。そう簡単に取れるわけ……
「よし、もう一回だ」
「……へ?」
気付けば、折原臨也はもう一度お金を入れ、イルカのぬいぐるみを取ろうとしていた。
「ちょ、ちょっと!!そこまでして取らなくていいって!!」