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DRRR!!夢[臨也]
池袋〜新宿・雪華視点


 エンジン音もなく、黒バイクは走る。

「……」

 不思議なにんげんだ。 まるで異世界の住民みたい……。
 私は勇気を振り絞って黒バイクの主に聞いてみた。

「あ、あの……」

『なんだ?』

「わっ!!?」

 黒バイクの主はいきなりPDAを私の前に出した。私が驚いたのに気付いたのか、バックライトの明かりを調整してくれた。

『あぁゴメン!いきなり出したから眩しかったかな?』

「はい……」

『ホントにゴメンね。で、何か聞きたいことがあるのかな?』

「えっと……」

『遠慮せずに、何でも聞いていいよ』

 そう言うなら遠慮せずに聞こうかな……。

「じゃあ……貴方は喋れないんですか?」

『うーん……まぁ、そんな感じだ』

 ……遠慮しなさすぎたかな?
 黒バイクの主は少し気まずそうに答えた。…………多分。

『他には?』

「影ってどうやって出しているんですか?」

『それを説明するのは難しいな……。まぁ、ちょっとした手品だと思ってよ』

「はぁ……。じゃあ、なんでこのバイクは真っ黒なんですか?」

『シューターのことか?』

「名前……付いてんですか?」

『まぁな。バイクが真っ黒なのは、影の産物……かな?』

 すると黒バイクから馬の嘶き声がした。

「!?」

『シューターは、元は馬だからな』

「えっ!!?」

 黒バイクの主って……一体何者なの?
 聞いてみたいけど、聞いてはいけない気がする。なんとなく。もしかしたら自己防衛本能なのかもしれない。あえて聞かないでおこう。

『あー……いきなりこう言われても困るか』

「いえ、とりあえず大丈夫です」

『ならいいけど……そういえば、新宿のどの辺りに住んでるの?』

「えっ、あっ、っと……」




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あきゅろす。
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