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DRRR!!夢[臨也]
臨也視点


「あれ?聞こえなかった?じゃあもう一度言うよ?特になし!」

『……今すぐそっちに戻って貴方を殴ってもいいですか?』

 携帯越しでもわかるぐらい、雪華からの殺気が伝わる。
 ……てか、それじゃあ電話の相手が俺だってバレないかなぁ?

「まぁ、そんなに怒らないでよ」

『貴方が行けって言うから行ったんだけど』

「うーん、そうだねぇ。でもやることないしさ、君、俺と一緒にいるとストレス溜まってます、って顔しているんだもん」

『えぇ、実際かなり溜まってる』

「ストレートすぎ……。まぁさ、シズちゃんとでもゆっくり話でもすれば?」

『……もしかして、それがm』

「おーっと、ストップ!今君の前にシズちゃんがいるのを忘れてないかい?」

『っ……』

「そんなにさ、堅く考えないでよ。とにかく、少しは外でゆっくり過ごしな」

『あっそ』

 雪華はそう言うと電話を切ってしまったようだ。

 あぁ……少し残念。最後に「大好きだよ、雪華」って言いたかったのに。

「何ニヤついてんの?気持ち悪いわよ」

 近くで書類整理をしていた波江に凍った視線を放たれた。

「べっつに。俺もゆっくりしたいなぁーって思っただけさ」

「あっそ」

 波江はそう呟くと、帰る準備を始めた。

「あれ?波江もう帰るの?」

「えぇ。今日は早めに切り上げさせてもらうわ」

「ふーん……そう。気を付けてね」

「貴方に心配されたくないわ」

 そういうと、彼女は早々と帰ってしまった。

「さて、と……盗聴を再開しよーっと」

 俺はパソコンの前に座り、雪華に仕掛けておいた盗聴器の電波を再受信し始めた。




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あきゅろす。
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