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DRRR!!夢[臨也]
池袋某所・雪華視点
私は折原臨也に頼まれて池袋に来ていた。彼曰く、
「ちょっと仕事してきて欲しいんだけどさ、池袋まで行ってくれない?」
と。
自分で行けば?と返したら、
「えー!だって池袋にはシズちゃんがいるんだよ?一人で行くなんて怖くてできなーい!!」
と返された。
矢霧波江と二人で
「キモい」
とだけ返した。
折原臨也のイタイ発言や行動においての感想は不思議なほど彼女と合うのだ。
結局、私は折原臨也によって池袋に駆り出された。
そして、彼に言われた場所へ行くと、平和島静雄に出くわした。
「ぁ、自販機の人」
「ん……手前は……!!」
彼も私の存在に気付いたようだ。とても驚いている。
どうしようか悩んでいると、先に平和島静雄が口を開いた。
「この前の傷は、大丈夫か?」
「傷……?」
……あぁ、あの時の自販機か。
「大丈夫ですよ」
「そっか……ならよかった」
平和島静雄は安心したような顔をした。
……私はそんなに心配されていたのだろうか?
「にしても、なんでこんな所にいんだ?」
「ちょっと頼まれごとを」
折原臨也に頼まれた、といえば、彼はきっと新宿まで行ってしまうだろう。そうすると何かと面倒なので、あえて名前を出さなかった。
「ふぅん……そうなんか。お前も色々と大変みたいだな」
「いえ、別にどうってことないですよ」
「そうか……。そういや、まだ俺の名前、言ってなかったよな。平和島静雄ってんだ。手前は?」
「……雪華」
「雪華……か。よろしくな」
そう言うと、平和島静雄はニッと笑った。こう見ると、結構な好青年だなぁ。
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