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DRRR!!夢[臨也]
 


「……急にどうしたの?笑い出して」

「俺の判断は正しかったよ!!君は実にいい!!最高だ!!たとえ君に駆け引きや理屈が通じなくても、俺は人間としての君を好きでいられるよ!!」

 折原臨也はとても嬉しそうに言った。
 それに対し、私は苦い顔をしながら吐き捨てた。

「ほんっと、貴方のにんげんに対する愛は歪んでいるのね」

「そうかな?俺はただ見たいだけだよ……人間の本当の姿ってヤツをね」

「あっそ」

「さぁ、ご飯を食べようか。せっかく雪華が作ってくれたのに冷めてしまう」

「もう冷めてるし」

 私は冷めきった目玉焼きを一口、口の中に放り込んだ。
 ……うん、意外と美味しくできた。

 折原臨也も目玉焼きを一口食べた。そして求めてもいない感想を口にした。

「ん、意外と美味しいね。しかも半熟とも完熟とも言えないこの感触。俺の好みだね」

「もうちょっと堅くすればよかった」

「そんな残念そうに言わないでよ。俺傷付いちゃうよ?」

「勝手に傷付けばいい」

「冷たいなぁ……。雪華の料理を見る限り、君は人を放っておけないタイプかな?」

「さぁ?どうだろうね」


 本当に放っておけないなら、あの時、私は、お兄ちゃんを――。




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