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DRRR!!夢[臨也]
 


「……ドン引き」

「ご飯なら炊いてあるからさ、作ってよ」

「めんどい」

「そう言わずにさぁ、作ってよ」

「嫌だ」

「じゃあ朝ご飯なしだ」

「…………」

 朝ご飯は抜きたくないな……。私は三食ちゃんと食べるにんげんなのだ。

「……今回だけだよ?」

「わーいw雪華の朝ご飯、楽しみに待ってるよ」

 なんか折原臨也と話してると、子供の相手してるみたいでめんどくさい。そしてうざい。

 キッチンに行くと、これで作って下さいと言わんばかりに生卵とフライパンがあった。

 リビングから

「目玉焼きよろしくねー」

 と注文がつけられた。ここまで用意したなら自分で作ればいいのに……。

「……わかった」

 ため息をつきながら、フライパンをコンロの上に乗せた。
 火を付け、フライパンに油を薄くひく。そして生卵を割り、フライパンの上に落とした。卵はじゅわっ、と音を立てて広がる。
 ……うん、我ながらに上手く広がった。蓋をして、しばらく待つ。

 ……そういえば、折原臨也は半熟派?完熟派?
 ふと、折原臨也の方を見ると、彼は朝からパソコンに向かっていた。何してんだろう?

 でも自分から話しかけるのも面倒なので放っておく。仕方ないので半熟と完熟の間にしておくか。

 蓋を開けてみると、ちょうどいい感じになっていた。フライ返しを使って皿に盛る。一人分完成。
 もう一人分作り終わる頃には、折原臨也はソファに座って携帯をいじっていた。

 近くあったお盆に、目玉焼きとよそった白米を二人分のせ、折原臨也の所に持っていった。

「できたよ」

「あ?あぁ、うん。ありがとう」

 折原臨也は携帯の画面から視線を外すと、私の作った目玉焼きを見た。




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あきゅろす。
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