なんか折原臨也と話してると、子供の相手してるみたいでめんどくさい。そしてうざい。
キッチンに行くと、これで作って下さいと言わんばかりに生卵とフライパンがあった。
リビングから
「目玉焼きよろしくねー」
と注文がつけられた。ここまで用意したなら自分で作ればいいのに……。
「……わかった」
ため息をつきながら、フライパンをコンロの上に乗せた。
火を付け、フライパンに油を薄くひく。そして生卵を割り、フライパンの上に落とした。卵はじゅわっ、と音を立てて広がる。
……うん、我ながらに上手く広がった。蓋をして、しばらく待つ。
……そういえば、折原臨也は半熟派?完熟派?
ふと、折原臨也の方を見ると、彼は朝からパソコンに向かっていた。何してんだろう?
でも自分から話しかけるのも面倒なので放っておく。仕方ないので半熟と完熟の間にしておくか。
蓋を開けてみると、ちょうどいい感じになっていた。フライ返しを使って皿に盛る。一人分完成。
もう一人分作り終わる頃には、折原臨也はソファに座って携帯をいじっていた。
近くあったお盆に、目玉焼きとよそった白米を二人分のせ、折原臨也の所に持っていった。