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Lapis lazuward
05
(View:種胤)

ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ!!!!超イイッ!!

我が学園一、超美形の生徒会長様が不適な笑みを浮かべながら
容赦無しに細めの鞭を振るっているお姿!!

その姿に戦々恐々(せんせんきょうきょう)と戦く生徒会の皆様も超素敵すぎッ!!


馮河様のいつもは見られないヘタレっぽいお姿とか

壱惟様の、馮河様を盾にして逃げるという意外な腹黒い一面とか

雷鳴様方の逃げ方のコンビネーションとか


た・ま・ら・な・い・です!!


「あぁぁ、もぅちょー萌えるであります!!!!!!!」

先ほど生徒会室前を通った際に、いつもはオートロックと”石の錠”で頑丈に閉じられている
扉がほんの少しだけ開いているのをいいことに、ちらっと中の様子を見ると

そこには、パラダイスのような光景が広がっていた。

あんまり見ていると生徒会の皆様に見つかるのも拙い上に、親衛隊にバレると
非常に面倒くさいため、早々に離れざるを得なかった。

ああ、もう少し見ていたかったなぁ。

なんて、思ってしまうのも仕方が無い。

「生徒会長は俺様超美形、会計はチャラ男、書記は寡黙な忠犬わんこ、庶務は双子の小悪魔ちゃん、
議長は銀髪の近寄りがたい一匹狼不良系・・・・・・文句なしの王道メンバー!!!

――なァのに・・・・・・」

どうして、副会長だけこの学園は王道じゃないわけ?


「しかも、副会長だけさっきいなかったし」


容姿、性格、成績、オール平々凡々の庶民の癖になに出張ってんだか。

抱きたいランキング上位?そんなの自作自演じゃねぇーの?
って噂が出るくらい人気なんか皆無に等しいのに。

どうして、あんなのが美形集団の生徒会様のしかも、生徒会長様の隣にいることが許されるんだ・・・!!


そんなの認められるわけない。
認めるわけにはいかない。

せっかく、タイミング良く変装美形転入生も来てくれたというのに

僕が認める王道学園をつくる上で、アンタは邪魔なんだよ。


「ねぇ、副会長さん?」


壊してあげる。

アンタの存在、立場、絆、過去、未来。


この学園に来たことを後悔させてやるよ。

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あきゅろす。
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