Lapis lazuward
02
「ん〜今洗っても落ちなさそうだしなぁ。着替えもらえる?」
「お、おう。ごめんな・・・・・・」
自分の部屋の箪笥から着替えのTシャツを取り出し、銀慈に手渡す。
ちなみに、俺はスヌーピーフリークだからもっぱらTシャツはスヌーピーだ。
黒地にスヌーピーの絵柄を来た銀慈は、今の俺もピンク地にスヌーピーだから
まるでペアルックのようだった。
「ん。じゃあ、お詫びにホラーやってもらえないかな?」
今なんと言った?!
ホラーゲームをやれとかなんとか言わなかったかこいつ?!
「やるよね?優」
優しげな口調で言うが、銀慈の秀麗な顔(かんばせ)は怒りに染まっていた。
「はい・・・・・・。やらせていただきます」
「おーし、じゃあ月蝕の仮面からなー。これめちゃくちゃ面白いんだぜ?」
――終わった。俺の人生。
心臓いくつあったら足りるだろう。
ショック死とかしないよな・・・・・・。
ていうか、誰だよホラーゲームとか作った奴はよぉ!!
俺が、ふつふつとホラーゲーム製作者に対し怒りを抱いていると
「俺が一緒にプレイしてやるからさ」
そういって、優しく肩をぽんぽんと叩いた銀慈は心から楽しそうに笑っていた。
こいつ・・・・・・!絶対俺で楽しんでやがる・・・・・・!
ちくしょー!!誰がホラーゲームなんてやるか!
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