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短編小説
ぺろ祭@
「痛っ」

脚の小指を扉の角にぶつけた。


普段気にしない角で思いっきりぶつけてしまったので、しばし悶絶。

くそっ…夏だからハーフパンツだけど、せめて靴下を履いておけばもうちょっとダメージ少なかっただろうに…。



「〜〜〜〜〜〜…っ」

「おい小野寺どうした?」

「い、や…何でもないです…小指角にぶつけただけで…」

「アホクサ。気をつけろ。って、おいこっち来て見せてみろよ」

「いいです…いててて」

「いいから」

「ってうわっ」

扉の前で痛みに固まっていた俺を抱きかかえるようにしてリビングのソファへ。

くそっ、男の俺を軽々と持ち上げるな…!

「で、どこ」

「…ここです」

「…あー…ちょっと腫れてんな」

「骨逝ってないと思うけど、アザにはなるかも。しばらく痛ぇんだよなこれ。ま、我慢だな」

「あんたは医者ですか!」

「2〜3日しても治らなかったら本物行っとけ」

「そうしますよ!!ありがとうございます!!!」


でも、痛いのは事実なのでしばらくソファの上でおとなしくしていたら、仕事を一段落させたのであろう、高野さんが俺の脚の間に入り込んでテレビを見ている形になっていた。

ソファ伝いに彼の肩に膝をのせ素足をプラプラさせていると、前を向いていたはずの高野さんが、いつの間にか俺の脚に頬ずりをしている。


あ、あれ…。なんだろう…寒いわけじゃあ、ないよな…。








何か、いやな予感がする。



「た、高野さ…?」



頬ずりをされている部分が熱い。心なしか、息も弾んでいるような。




「小野寺の脚、本当にいいよな…こう。吸い付くっていうか…」


「へ…」


「食べたい…」


「!」

ギクリと硬直したと同時に、振り返った彼とバチッと目が合った。


「あ、あの俺っ…」

もう、怪我大丈夫ですからと告げるつもりが、言葉が出てこない。




ほんのわずかな隙を見せてしまった俺は、逃げようと慌てて動こうとした瞬間



ガッッッ!!!!




と、足首を思い切り掴まれ、足の裏をそのまま高野さんの股間にぐいと押し当てられる。


バランスを失った肢体はそのまま後ろのソファに倒れ込み、ぼすんと沈んだ。

「うわっ!な!何するんですか高野さんっ!ふざけんなっ!!」

俺の叫びなど聞こえないかのように、気が付けばはぁはぁと荒い息をさせながらぐりぐりと足の裏を硬くなった高野さんの形にあわせて擦られている。

ズボンの布地の上からでも判る、その大きさと太さ。何なんだ何でこれでこんな状態なんだこの人は!!!


あまりの事にパニックになりながらももう片方の脚で高野さんを蹴飛ばそうとする。

バシッ、ともう片方の手で抑えられ。



え!えええ?これって。




絶体絶命というやつなんじゃないか?!






…抵抗をやめ、おそるおそる

「た、高野さん…?俺、もう脚大丈夫ですから…」


と告げると、股間に這わせていた脚をぐいと持ち上げ(結構痛い)足の裏をべろりと舐められる。

その目には、情欲ともとれるうっとりとしたあの顔で、締まりなくニヤニヤとしながら俺の両足をぶらんぶらんと揺らし






「律、脚、キレイキレイしようか」






その笑顔に全身鳥肌がたち、顔からザァッと血の気が引いた。



















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つづく(・∀・)ノ・・・?

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