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短編小説
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※もし、高校生の時両思いになってそのまま大人になっていたら、というお話
※こんなのは律ちゃんじゃないwww











ちょっと、とばしすぎたか。と、苦笑しながら汗が滲む額にかかった前髪を梳いた。

隣では目の下に疲労の表情をうかべて、ぐったりと横たわっている恋人がいる。

仕事帰りに、明日は2人とも休みだからと自分の家に誘い、そのまま何度もその身体を求めてしまった。





10年前、恋に落ちたあの時と同じ、愛しい愛しい大切な恋人。

図書館で告白をされたあの日から変わらず、俺たちは今を迎えている。




「さて、と」

時計を見るともうすぐ0時だ。

「風呂でも入れてくるか」

このままでも良いが、汗をかいたまま寝て律が風邪を引くのは本意ではない。

起こさないよう、ゆっくりと部屋を後にした。










…パタン







あ、あれ?俺寝ちゃった…?

扉が閉まる音がして、ふっと目が覚めた。

一瞬目の前にある気配に違和感を覚えながらあたりを見回せば、今までの記憶がよみがえってくる。

そうだ…今日高野さんの家に来たんだった…。

珍しく仕事が早く終わったので、いそいそと帰り支度をしていたところで誘われたんだったっけ。

恋人同士なんだから、一緒にいることも食事をすることも、身体を重ねることもなんらおかしいことでは無いんだけれど。

やっぱり、あの時は気持ち悦さよりも羞恥の方が勝る。

でも、高野さんの腕の中はとても温かくて世界一安心できる場所なんだ。


「高野さん…あれ、いない」

きっとお手洗いがどこかなんだろう。…どこ行ったのかな。

ベッドから起き上がろうとしたしたら、汗をかいていた肌がひんやりとしていることに気が付いた。

「くしゅっ…」

裸のままは恥ずかしいので、足元にある毛布をまとって部屋を出て、明かりの点いている台所に足を運んだ。










台所で水を飲んでると、パタンと部屋の扉の開く音。

律、起きたのか。

視線をむけるとしばらくして、おずおずと顔を覗かせて俺を探す。

「何?」

「わっ…先輩すみませんっ」

「起こしたか?悪い。今風呂洗ってくるから待ってろ」

「いや、大丈夫ですっ。気を遣ってもらって…ご、ごめんなさい先輩」

「なんで謝るんだよ。て、先輩じゃなくて、ちゃんと名前で言えっていってんだろ?」

「ごめんなさい………ま、政宗さん」

「よし。で、どうした?律」

「いえ、あの、汗冷えてちょっと寒くなったので」

「?」

素肌に毛布をかぶったまま、俺の胸の中へ。

「ちょっとだけ、くっついてもいいですか?」

俯いた顔を覗こうとすると、頬はほんのり紅に染まり、背中に回した手からは温かなぬくもりを感じる。

「政宗さんは、あっかいですか?」

「律…」



俺の心を、こんなにも満たしてくれるのはお前だけなんだよ。知ってる?




「好きだ」

「!…あ、あの、俺も…大好きです」

パッと顔を上げ、恥ずかしそうに答えてくれた表情が可愛くて仕方ない。


毛布ごと抱きしめて、その髪にキスを落とした。





















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あああああああああああああなんだか胸のあたりがぐじゅぐじゅしてくるるううううぅぅぅぅ(;・□・)
こんなデレデレの律ちゃん見たいような見たくないような見たい・・・ような!!!!


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