夏といえばプールへ行こう!(米)

「プールへ行かないかい!」
「…………は?」

アポもノックもなしに突然私の部屋に来てプールに行かないかと誘ってきた人物、そう、アメリカ。一応私の恋人だ。
突然だったので間抜けな声が出てしまったが、何の前触れもなしにデートの誘いに来るのは少し勘弁してほしい、断りたくはないが私にだって仕事がある。

「だから、プールへ行こうって言ったんだぞ!」

私の返事が聞こえなかったからだと勘違いしたアメリカがもう一度、今度は私の机に身を乗り出して同じ台詞を言った。

「それはわかってるけど、どうして急にプールへ行くなんて……」
だいたいアメリカは海に行きたがってたはずだ、どうして急にプールにしたのだろうか。

「夏と言ったら海だって思ったんだけどイギリスがリンは海がそんなに好きじゃないからプールにしとけってね…だからだよ」

この際イギリスがどうして私の海嫌いを知ってたのかは気にしないことにした、イギリスはたまによくわからないことをしているしな、いちいち気にしていたらキリがない。

「ふぅん…でも私を誘う理由は?」
「そんなの俺がリンを好きだからに決まってるじゃないか!ヒーローは好きな娘のために努力するものだからね」
「あんたはそういうことをさらりと……」

きっと私の顔は真っ赤だろう、アメリカには羞恥心はないのだろうか?ないのだろうな、照れてるアメリカなど気持ちが悪い。

「まぁいいや、ありがとうアメリカ」
「気にしなくていいんだぞ、さ、行こうか」

私が素直に礼を言うと、私の手を掴んで引っ張った。
まだ仕事あるんだけど今日くらいは休んでも罰は当たらないだろう。私もほとほとアメリカには甘いな、まぁ好きだから、なのだろうが。
私の手を引いて前を歩いているアメリカを見ると、アメリカは私の方を振り返ってにっこりと笑った。
あぁ、私はこいつには一生敵いそうにないな、と、そう思わざるをえなかったが、くやしかったのでプールで赤面させてやろうと決めた。実際は私が赤面させられたのだが。だってメタボのくせに筋肉が凄かったんだ、詐欺だろう!


(リン、今度は山登りに行こう!)
(だから連絡をいれろってば!)




あとがき

葉音はAKYなアメリカも大好きですが書けそうにありません……
本気で誰か文才を下さい!

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