得意不得意(芬)


「フィー、花たまごの散歩行かない?」

私は目の前で洗濯物を干しているフィンランドに声をかけた。花たまごの散歩は口実で、本当はフィーと一緒に出掛けたいだけなのだが、フィーはそんなこと知らないだろう。

「あ、もう少しで洗濯物干し終わるのでちょっと待ってて下さい」
「わかったー」

私の方を振り向いて笑いながらそういったフィーはかっこよくてドキドキしてしまったけど、断られなかったことに安堵して足元にいる花たまごを抱き上げて撫でていたら、フィーからとんでもない一言が聞こえて花たまごを落としかけた。

「こうやってるとなんか家族みたいですね」
「そ、そうだね、フィーってお母さんみたいだよね」

そう、私なんかよりずっと嫁に向いていると思う。スーさんだってフィーに嫁に来いって言ってたし。

「お、お母さんですか?」
「うん、家事全般ほとんど出来るし……羨ましいな」
「リンさんは料理上手じゃないですか」

確かに料理の腕だけはフィーより上だ、というよりフィーが低いだけだと思うけど。
サルミアッキは本当に酷かった。どうしてスーさんもシー君も普通に食べれるのかわからない。

「でも……他の事全然出来ないんだよ?フィーの方が……」
「そんなことないですよ……たとえリンさんが料理を全く出来なくたって僕はリンさんの事が大好きですよ?」
「フィー……ありがとう、私もフィーのこと大好きだよっ」

私なんかフィーに恋愛対象に見られてないと思っていたからフィーの言葉がすごく嬉しくて、少し涙が出てきて困らせてしまったけど、好きになって本当によかったと思ってる。ずっとずっと大好きだからね。


(花たまごには悪いけど2人で出掛けましょうか)
(うんっ)




あとがき

誰だろうこれ←
北欧組は大好きなのにキャラがわからなくて……
スーさんの口調とか特にわかりませんね、でも書きますよ

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!