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2次創作
終わらない夜6
『愛とはなんだろう…愛とは曖昧で不安定であり……壊れやすく儚いものだ……

愛は人を幸せにするのが主なのだろう。

だが、時として愛は苦しみや痛みを伴う…

まさに出口のない迷路のようなものだ。

1つの愛を貫き通すことの先には、何が待っているのか…?

どんな結末があるのか……』


フランの部屋を出ると、さっきよりも太陽の光が強くなっていた。

そろそろ、朝食の時間だ。

私が大広間に行くと、パチュリーが座っていた。

「レミィ…気がついたのね………!!」

咲夜同様、心配してくれたみたいだ…

「ええ…ごめんなさい……心配かけて…」

「いいのよ……私が、あなたへの負担を配慮していれば……」

パチュリーは申し訳なさそうに言った。

「ありがとう……でも、もう大丈夫……フランと約束をしたから……」

「妹様と……?」

パチュリーは、不思議に思ったのだろう……

「だって、妹様は……」

「そうよ……まだ…元に戻ってないわ……」

「あっ……ごめんなさい……」

パチュリーは、うつむいていた。

「いいのよ……久しぶりにフランと話して、覚悟はできたから……」

私は、遠い目で言った。

「レミィ………」

「何があっても……フランを護るわ……」

朝の陽ざしがまぶしく感じる。

「私達もいるわ……だから、あんまり無理はしないでね……」

「ありがとう……」

わずかな時間しか残されていなかったが、私を取り巻いていた恐怖はもうない……


##########

あれから……どれだけの時間が過ぎたのか……?

一瞬だった気もするが、永遠のようにも感じる……

今夜の月も紅くてとてもきれいだ……

「レミィ……もう近くまで来ているわ……」

パチュリーの結界に反応があったようだ。

「では、お嬢様……先に私が行きます……」

咲夜が先手を切ろうとする。

「大丈夫……咲夜……?」

私は、咲夜を心配する。

「はい……命に換えてもお嬢様達をお護りします……」

咲夜の表情に不安はなかった。

そのまま、咲夜は、屋敷の外に行こうとする。

「咲夜………!!!」

私は、咲夜に向かって叫んでいた。

「……死んだら……許さないわよ……!!」

すると、咲夜は笑って、外に向かっていった。

屋敷の外には、巫女姿の少女が立っていた。

「この屋敷の主人は、居るかしら……?」

夜の静けさを纏って髪をなびかせている。

「主人は、ただ今、面会できません……お引き取り下さい…」

「そういう訳にはいかないの……この屋敷には危険な魔力を持つ者がいるはずよ……」

少女は、淡々と答えた。

「どうしても無理なら……仕方ないわね……」

「あいにく……ここを通す訳にはいきませんので……」


##########

私は、大広間にいた……時計の針の音がうるさく感じる……

咲夜が人間と戦ってからどのくらい経ったのか?

「レミィ……心配ないわ……」

この部屋にいるのは、私の他にはパチュリーしかいない

「ええ……咲夜は強いもの……」

だが、なんだか胸騒ぎがする……悪い予感が当たってなければいいけど……

「そうね……それに私の結界があるから…ここには、近づけないはず……」

“ドサッ”

しかし、パチュリーは、話の途中で倒れてしまった。

「どうしたの?パチュリー……?……しっかりして……!!!」

パチュリーは完全に意識を失っていた。

「すごいわね……」

聞き覚えのない声が後ろから聞こえる。

「これだけの範囲に強力な結界を張ることができるなんて……」

気がつくと、月明かりに照らされた紅い髪が……

「でもそれは、術者への負担も大きい……攻略するのに手こずったけどね……」

こいつは、パチュリーの術を解いてここまで来たらしい……

「おまえが……博麗 霊夢なのか?」

「そうよ……ごきげんよう……この屋敷の御主人……」

「咲夜は……咲夜はどうした………!!!」

私の声が部屋に響く

「ああ……あのメイドのこと…?かなり強かったわ……おかげで防御符が2枚も壊されたわ……」

咲夜は、時間を操ることができる……その咲夜が負けるはずがない……

「心配しなくても……殺してはいないわ……」

この巫女……かなり強い………!!

「さて、本題に入りましょうか……?御主人……メイドもそこの術者もかなりの魔力の持ち主だけど……

この屋敷にはもっと危険なのがいる……そうでしょう……?」

この化け物めっ……

「それは、幻想郷自体を滅ぼすほどの危険な者……しかも力が不安定で危険な状況にある……」

「だから……何だという……?」

「率直に言うわ……その者をここに連れてきてほしいの……

言うとおりにすれば、あなたには何もしないわ……」

こいつは、咲夜やパチュリーを倒した……かなりの使い手だ……

「はやくして…………」

仕方がないわよね……

「わかった……」

“チリッ”

次の瞬間に巫女に爪で切りかかっていた……

「これが答えよ……」

私の爪が結界を破った。

「あ〜あ……また防御符が破られた……」

しかし、巫女は楽しそうにそれをみている。

「今夜もまだまだ……楽しめそうね……」



巫女は、“にやり”と笑い、月明かりが映していた…………




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