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魔法少女リリカルなのは 焔の歩む道
運命(1)

虎:ふう今回は予定通りに更新できた…


クレス:そうだ、それでいい作者。このまま、連日更新するんだ。


虎:俺一応高三で、AO入試目前なんだけど…


クレス:……まあ、頑張ってくれ。


虎:…はい


クレス:では、焔の歩む道二章、二話です。今回は遂にフェイト登場か…


虎:あと今回から他のSS作者様を見習って前書きと後書き以外の台詞の入れ方変えてみました。見にくかったら拍手でコメントください…あと現在の時間軸ですが、町でフェィトがジュエルシードを強制発動させた翌日となっています。





OP『Take a shot』 BY水樹奈々







転送で地球に行く。話し合ってそれが一番いいと判断したので、少しすると俺は目覚め準備をし始めた。


「やはり、少しの魔力が漏れ出すのは避けられないか…」


「仕方あるまい、転移してるのが知られないだけでもよしとしよう。」


それはそうだろう、艦のサーチャーはもともと艦内を探る為のものではないとしても、強力なやつだからだ。


仕方ないと思いつつも結界を張る。ブオオォォンという音が鳴り結界が張られる。


「これで中では何も普段と変わっていないように見える…」


外から見れば俺は読書をしているように見えるはずだ。


「また、腕を上げたな。時間があればオーバーSにまで育つんじゃあないか?」


「所詮それはIFの話だよ。今の俺が学ぶのは本当に必要なものだけさ…」


自嘲するように言った。それをあいつは窘める。


「そういうな、こっちも退屈しているんだ。何か暇つぶしでもなければやってられないさ。」


俺の十年後の姿でも想像するのが、今のアイツの暇つぶしなのだろうか。


「まあいい、魔力がもったいない。そろそろ降りるぞ。」


そういい転送魔法を発動させる。


「了解だ。」


視界が煌き、そして真っ暗になる。





目を開けるとそこはビルの上だった。


「魔法文明0、地球、日本、海鳴市。こんなところにロストロギアがおちるもんなのかね。」


俺を試すようにいう。


「言うな、俺だって計画を修正する必要になるとは思わなかった。」


そういって探索を開始した。



クレスside end





フェイトside


昨日、あの白い魔導師とまた戦った。戦って、あの子が初めて出会ったときのように、ただ魔力が多いだけの魔導師じゃあなかった。装甲の薄い私ならそれこそ、いいのが入れば一撃で落ちてしまうくらいに。


もう油断や慢心は出来ないと思った。油断した結果が、なんとかジュエルシードを手に入れたものの自分は負傷し、バルディッシュは破損。そして最悪なことに次元震まで起こしてしまった。次元震までおきてしまえば管理局は目をつぶってはいないだろう。


バルディッシュの修復は今日いっぱいかかるみたいなので、私は外に息抜きに出ることにした。私は着替えると部屋を出た。


出ようとしたら後ろから使い魔のアルフから声を掛けられた。


「まさかフェイト、バルディッシュも無いのにジュエルシードを探しに行くのかい。」


「それはないよアルフ。ただ、少し疲れちゃったから息抜きに出ようと思ったの。」


「よかった、あの鬼婆の命令が出たのかと思ったよ。何にも無いならいいんだ。あと無理しないようにね。」


なんだかんだいって私の心配をしてくれる。


「あと、駄目だよアルフ。母さんのこと鬼婆なんて呼んじゃあ」


注意するように言う。そういい外に出た。


「さて、何処に行こうかな?今日は久しぶりに息抜きがしたいな。」


そうだ、もう少ししたら母さんへの報告だから何か帰りにでもかってあげよう。


「まあいいや。のんびり歩こうかな。」



フェイトside end





クレスside


「さて、どうするかな。大体この町の地形も覚えたし。」


もうぞろアースラに戻ろうかな。


そう思っていると思わぬ人物と遭遇するのであった。


その子はハンバーガーを食べながらベンチに座っていた。どうやら、近くにあるファストフード店で買ったようだ。


それは、黄髪の少女。髪をまとめてツインテールのしている。年はどうやら俺と同じくらい。だが、俺が他の人と違うと思ったのはその魔力反応だった。


(この魔力反応、AAAはあるな…。というか魔力反応を隠さずなにやってるんだ…。)


もしかして他に魔導師がいないと思っているんだろうか?





魔力反応が完璧に隠されていることを確認し、素の口調で話しかけると怪しまれるので。口調を8歳児相応に変える。そうしたあと彼女に話しかけた。


「君は?ここらへんじゃあ見ない顔だけど。」


そういって声を掛けてみた。


「え?」


どうやらあちらは声を掛けられるとは思ってもいなかったようだ。


「いや、黄髪ってなかなかこっちじゃ見ない顔だとおもって。君も、もしかしたら外人さん?」


相手は少し困惑しているようだ。やがて彼女は決心した様に喋り始めた。


「私はこの国の人じゃあないです。今回来日したのは母さんの用事を果たすために来ました。」


母さんの用事?恐らくジュエルシードを集めてこいとかだろう。いずれにしてももう少し聞いたほうが良さそうだ。


「そうなんだ、あと僕の名前はクレス、クレス・フィールド。クレスと呼んでくれていい。名前から分かると思うけど僕もこの国の人じゃあないよ。」

そう知ると相手は少し安心したようだ。外人仲間がいると思ったのだろうか?


「私の名前はフェイト、フェイト・テスタロッサ。フェイトでいいよ。」


テスタロッサ…か。まあいいこの子は恨みは無い。


「フェイト…ね。まあよろしくね。」


あいさつするように言う。


「クレス…だったね。クレスもよろしくね…」


どうやら気をゆるしてくれたみたいだ。すると念話が届いた。あいつからだった。


‘そろそろ結界に残してある魔力が切れるぞ。早く戻らなければ気づかれるぞ。


仕方ない、もう少し話がしたかったが戻らなければいけないみたいだ。情報は惜しいが今ばれるのは拙い。


「あ…しまった用事があったんだ。やばい急いで帰らないと…じゃあねフェイト。」


「そうなんだ…じゃあねクレス。」


どうやら悲しがっているようだ。彼女なりに何か思うところがあったのだろうか?


急いで帰ろうとしたところに急にフェイトから声を掛けられた。


「クレス、また会えるかな?」


「運命のお目星があるならまた会える…かな」

そういって本当に去った。



クレスside end



フェイトside


なんだったんだろうあの子。クレス
分からないことばっかりだったけど。何故か心が軽い。


(また…会えるかな?)


そう思ってしまう自分に驚いた。自分は任務を果たさなければいけないのに。


そうして彼の最後の言葉を思い出した。


『運命のお目星があるならまた会える…かな?』


私の名前フェイト。とは英語で運命を意味する。つまり、彼は私が望めばまた会えると言ったのだろうか?…そんなことは無い。ただの偶然だろうと頭を振る。


そう思うと顔が赤くなるのを感じた。


(なんだろう、この気持ち。知らないけど…嫌じゃあない。)


帰りに私は母さんへのお土産を買って帰るのを忘れかけるほどだった。


フェイトside end




クレスside


フェイトとの会合が終わり俺はアースラへと帰還した。


「ぎりぎりだな。後数分おくれていたら拙かった。」


だが今日入手した情報は危険を冒してまでのものだった。


それによって、これからの作戦を考える。


「で…今日の子はどうだったのだ?」


不意にあいつから問われる。


「分からないな…俺の心すら」

















「どうでしたか二話 運命。何か意見又は感想があれば連絡していただけたら嬉しいです。」





ED 『恋の抑止力』 BY 水樹奈々

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