テクニック 独創力と情報力 釣りに必要な2大要素は、独創力と情報力である。 自然現象を読み、ベイトの動きを読み、地形・水流を読み、独創的な「カン」で釣りが出来る人は、他人が釣れていなくても独り爆釣を繰り返す輩がいる。パターンの初っ端に良型サイズを連発する人は、この独創力に長けているアングラーに他ならない。 翻って、情報力に長けているアングラーは、その俊敏さが速いほど、パターンの前半には釣り場に立ち、既に情報力で釣り方まで把握することにより、場合によっては、独創力に長けただけのアングラーよりも水揚げが増す。 この2つの要素は、相反するものではなく、両方の要素を兼ね合いながら釣りに向かうと、常に、安定した釣果が得られる。独創力は、経験値がモノを言う。釣りの経験値が低いアングラーにいきなり独創的に考えろ、と言うのは無茶だ。 しかし、情報力と言うのは、昨今のインターネットの普及によって、よりスピード化しているので、昔のように、雑誌やテレビに出たポイントに行ったら、一週間前にパターンは崩壊していた、とはならない。文字通り、リアルタイムな情報で、場合によっては、その数時間後にはそのパターンを実践出来たりする。 世間の流れが、インターネットの普及によって、釣りのサイクルまで変わって来ているのは、とりとめもない事実である。 インターネットの普及以前までは、独創力のあるアングラーが常に優位な釣りをして、2潮〜3潮くらいは、そのパターンが生かせた。 しかし、インターネットの情報化社会によって、よりホットなスポットにより多くのアングラーが入って、あっという間に「スレ」が生じ、せいぜい1潮〜2潮の間に、釣れなくなってしまう。 この状態を卑下するつもりは毛頭ない。それが、時代の流れであるから、その流れに乗れるか、乗れないか、の問題である。 情報化の波は、独創力を呑み込む勢いである。 [前へ][次へ] [戻る] |