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お題小説




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―――以上をもちまして、演劇部による舞台発表を終了させていただきます。

ありがとうございました。



体育館内にアナウンスと拍手の音が響く。


「奏多先輩。今回の劇のシナリオも面白かったです」
「すごく現実味がいりますね。特に、『奏多』って同じ名前を使ってるから!」
「『琉希』って方は存在するんですか?」

演劇部の後輩が、奏多に問いかける。

先ほど上演されていた劇は、奏多自身が脚本したものなのだ。

「内緒」
意味を含んだ笑みを向け、奏多は答えた。

教えてくださいよ、と後輩たちが詰め寄ってくるが、忙しい、と断って離れた。





―――運命を変えても、『結果』は変えられない。


そう、嘲笑を含む、天使の言葉が聞こえた気がした。




舞台幕へと去っていく奏多の手の中には、変色してしまった羊のストラップが握られていた.....。










墜ちた天使の甘美な囁き

それは悪魔との契約に似て...




Fin.



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