十六夜月の秘密
5
それから、カイルが城に戻ると、城内はとんでもないことになっていた。
部屋を抜け出したのは、テンにバレてしまっていて、城の者総出で探されていたのだ。
当然のことながら、居なくなったカイルは理由を問いつめられた。
そこで彼が言い訳にしたのは、『かくれんぼ』をしたかった、であった。
この歳で、こんな理由では許されないのではないか、とカイルは心配が、『カイル様がそのようなお遊びをなさるのも珍しい』と皆、彼を許したのだ。
ただ、テンだけは騙すことができず、後から個人的に怒られたのであった。
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