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OGRE


私が生まれると分かるように、特殊な鈴を持たせてある。
普通に振っただけでは音は鳴らないが、私が生まれると鳴るものだ。


それは、たった1鳴りしかしない、と作った者が言っていた。
絶対に聞き逃してはならないのだ。


あとは探すだけ。
いつ、一体どこで生まれるかは私には選べない。




前の時――希亜の時は誰にも会わなかった。仲間がいなかった。
それに短い命だった。

萩のように意識はハッキリとしていなかったが、確かに生まれた、という感じはあった。


希亜は優れた者だった。
今回の萩は幸せすきだ...。



「オーイ、萩!...ハギ?」
呼びかけてみるが返事がない。
どうやら何かに集中しているようだ。


本当は自分から萩に伝えなければならなかった。

しかし、甘やかしてはいけないと決めたのだ。



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