呪解。 17 クラウドは洞窟の前で気を失っていた。 目が覚めると、いつもと違う感覚に陥った。 なんだかすっきりした感じがする。 呪いが解けたんだとわかった。 もうこれで愛する人に近づける。 命を粗末にはしないが、人として年をとり、人として逝くことができるのだ。 待つこと数時間、洞窟からアシオスとウィルアが出てきた。 全て終わったようだ。 本当は自分で魔術師を倒したかったが、彼らが倒したようだ。 町へ帰り、クラウドはそのまま町を出て、再び旅に出た。 長い長い旅はもう終わり。 長かった時間も元通りになる。 全てが終わったんだ。 時に人は永遠の若さと命を欲するものだ。 つまり不老不死の身体。 俺はもうそれに苦しむことはない。 [*前へ][次へ#] [戻る] |