番外論破
桑田「じゃあ、さ...俺達...」舞園「それは、出来ません」
イフ展開的な。
舞園「...早く、外に出なきゃ」
舞園「しょうがないですよね、殺さなきゃ外に出れませんから。しょうがないです、から」
舞園「誰が一番はめやすいでしょうか......」
舞園さやかが、桑田怜恩に惚れたその瞬間。
苗木「もう夜時間だから...絶対に部屋から出ちゃダメだよ！」
舞園「はい、例え苗木くんとわかっていても絶対に開けません。でなきゃ、部屋を交換した意味がありませんからね」
苗木「うん...僕が絶対に舞園さんを守るから」
舞園「苗木くん.....ありがとうございます」
ガチャン
舞園「....」
舞園「これで、良いのですよね」
舞園「包丁を持ってきて、後は桑田くんを部屋に」
☆
舞園「...」
舞園「桑田くん、メモ見つけたでしょうか」
舞園「桑田くんは女の子好きと聞きましたし都合良く私は現役アイドル...来ないはずがありません」
舞園「一番、騙しやすそうですし...」
舞園「苗木くんの部屋で桑田くんを殺してから証拠隠滅、そしてネームプレートを戻す。これで苗木くんが殺したと思われ私は疑われません...今から夜は始まりますし隠滅する時間もたくさんある、完璧ですね」
舞園「...」
舞園「...」ドキドキ
舞園「そろそろ、来る頃でしょうか」ドキドキ
ピンポーン
舞園「！」ビクッ
タッタッタ
舞園「...は、はいっ」
桑田「舞園ちゃーん、俺だよ俺。桑田だよ」小さな声
舞園「っ桑田くん、入ってください」
ガチャ
桑田「お邪魔しますー本当は夜時間は出歩き禁止って言ってたけど女の子の頼みは断れねぇよな！どうしたんだ？」
舞園「あ、あの...桑田くん」
桑田「おーよ、俺で良ければなんでも相談乗るぜ？」
舞園「...っ」
桑田「緊張してる？まぁ無理もねぇよな、モノクマにあんな事言われ...」
舞園「すみません！」振りかざし
桑田「え！？ちょっ待っ！」
舞園「お願いします死んでください！」ブンブン
桑田「なな、なに言ってんだよ！モノクマの言った事信じてんのか！？」
舞園「信じるとか信じないとか...あんなビデオ見せられてよく正気でいれますね！頭おかしいでしょ！！」ブンブン
舞園「とにかく私は外に出なきゃ行けません出してください！」ブンブン
桑田「ビデオ...そうだ舞園ちゃん、ビデオの事なんだけど」
舞園「だから死んでください！！」ブン
桑田「お願いだから話聞いてくれって...お願い！」
舞園「無理です！！！」ブン
桑田「ビデオについて重大な事がわかった...」
舞園「死んでぇぇぇぇ！」ブンブン
桑田「...っ」
ブシャッ
舞園「...ぁ」
ポタポタ
桑田「ぁ...ぁぁ..っ」ポタポタ
舞園「桑田くんの、右腕..に...」
桑田「..へへっやっと、静かになって...くれ、た...」ポタ、フルフル
舞園「血がぁ！」後ずさり
桑田「ビデオについて...っ話したい事が、あったんだ..よ...」ポタポタ
舞園「...」フルフル
桑田「だぃじょぶだっ、て..これぐらいのっ傷...うぐっ！！」引き抜きグチュ
舞園「あ...ぁ」フルフル
桑田「確かに、あんなビデオ見せられたら...誰でもっ外に出なきゃって、思うさ」カラン
舞園「...な、なな、なんで、すかっ」フルフル
桑田「舞園、ちゃん...フォトショップって..知ってっか？」ポタポタ
舞園「フォト、ショップ...画像編集ソフト、ですか...っ？」フルフル
桑田「そうそれっ...、それさ」ポタ
桑田「モノクマが、使ってたんだ...よ」ギュッ
舞園「....なにに..」
桑田「霧切が、見つけたらしいんだけど、なぁっモノクマがそれ使って、ビデオ...編集してたんだよっ」
舞園「...意味が、わかりません」
桑田「霧切がその様子をカメラにおさめていた...信じれねぇんなら、霧切に聞いてみ..っうっ！」ズキ
舞園「モノクマがフォトショップを使って、恐ろしいビデオを作ったと言うのですか...？」
桑田「そゆ、こ..と....ぅぅっ！」ズキズキ
桑田「はぁっはぁっ...あぅぅ」ズキズキ
舞園「それ、本当...なの？」
桑田「だからっ信じれんなら、霧切に...モノクマは嘘の恐ろしいビデオを作って、動機として俺達にっ見せ、たんだ...よ...」ポタ
桑田「やっべ..そろそろ意識無くなってきた」ポタポタ
舞園「く、桑田くん！？」
桑田「でも...舞園ちゃんの、卒業の手助けになれたならっ幸せかもな..」ポタポタ
舞園「！！」
桑田「最後にもう一度...あのビデオ、は作り物だ..証拠、は霧切響子、ちゃんが...」フラ
舞園「桑田くん！」
ガシッ
桑田「......ア、ポ？」
舞園「すぐに、すぐに止血します。ジッとしていてください」ギュウウ
桑田「それ、舞園ちゃんのハンカチじゃあ」
舞園「良いんです、それよりも桑田くんの出血を止めなきゃっ」ギュウウ
舞園「なんで...こんな早まっちゃったんだろ、私...」
桑田「舞園ちゃん...」
舞園「よし、強く縛りましたからこれで止血は....ちょっとここで座っていてください」
桑田「あ、れ..俺、殺さないんか...？」
舞園「そ、それはまた後から話しますから！ちょっと食堂から食べ物取って来ます！」
桑田「食堂は、確か夜時間には閉まるんじゃ」
舞園「それなら大丈夫です、私がモノクマに頼み込んで今日だけ開けてもらいましたから、すぐに戻ってきますから！」
桑田「お、おう...」
ガチャン
桑田「...」
桑田「...俺、舞園ちゃんを止めれたの、かな...っ」
桑田「それか.........死ぬのかな。舞園ちゃん、の...ため、に...」
桑田「だって..俺を呼び出したのも、殺すため、だったんだし..舞園ちゃんは苗木の事が好きなはず...だ。こんな俺に好意なんか...」
☆
舞園「桑田くん！桑田くんったら！！」
桑田「...ん、ぅ」
舞園「良かった生きてた...」
桑田「あ、俺寝てたんか..」ガサガサ
舞園「死んじゃったのかと思いました...桑田くんが死んじゃったら私、私...」
桑田「あ、あぁ大丈夫だって！ピンピンだって...うぅっ！」ズキ
舞園「あっ安静にしていてください、今なら切れた痛みの方が痛いですし消毒してから縫合しますね」ガサガサ
桑田「縫うの！？」
舞園「大丈夫ですよ、もう殺したりしませんから。消毒は染みるかもしれません...我慢してください」
ジュワ
桑田「ぐぅあ！」ガタッ
舞園「すみません！我慢です！」
桑田「くぁぁ...っ」ビクビク
舞園「これで良いです、ねっじゃあ縫いますね」ガサガサ
舞園「安心してください、さっきも言った通りもう殺したりしませんから」チク
桑田「お、おう(これは、痛くねぇ...怪我やら消毒やらで麻痺してんなコレ)」
舞園「ごめんなさい、野球選手の桑田くんは利き手が命ですのに」チクチク
桑田「これぐらいヘーキヘー...ぁ」フラ
舞園「大丈夫ですか！？すぐに終わりますからそしたら食堂から持って来た食料を...」チクチク
桑田「なんか悪ぃな色々」
舞園「いえ...私が全ていけませんから」
舞園「桑田くんを殺そうとした私がいけない、ですから」
桑田「...」
舞園「食堂を開けてもらったのも桑田くんを殺してから証拠隠滅で必要な物があったらのためでした」
舞園「桑田くんを殺して、それで外に出てグループみんなの安否を調べて...私は自分のためにモノクマの言葉を信じました。最低な事をしたとわかっています...私こそ、死んでお詫びをしなければいけないぐらいです......」
舞園「どう、しよう...っみんなに、知られた、ら..桑田くん、殺そうとしたこ...と」
桑田「舞園ちゃんが悪いわけじゃねぇって」
舞園「...え？」
桑田「舞園ちゃんはなんで俺を殺そうとしたか、それはモノクマが動機を作ったからさ」
桑田「モノクマが動機を自らの手で作って、それを俺達に見せたから...あんなの見せられたら普通気が狂うさ。舞園ちゃんが普通だ」
桑田「でも、これだけは信じてくれ。さっきも言った通りあのビデオはモノクマが全て編集した偽りの絶望、だ。俺達の絶望を見世物として流したんだ...最低なのは舞園ちゃんじゃない、モノクマだ」
舞園「...」
桑田「俺、アホだからはめやすく見えるよな。これだけはしゃーねぇ、だって実際アホだしさ」
桑田「でも俺幸せだわ、こうやって超有名アイドルグループのセンター勤めてる舞園ちゃんに手当してもらえるし...決して悪くねぇよ」ニコ
舞園「桑田くん...桑田くんは、優しいですね」
桑田「そっか？」
舞園「優しすぎます、殺そうとしてきた相手を自分をはめやすいって考えていた相手を攻めないなんて。桑田くんはやっぱりアホなんですよ」
桑田「うわっ自分でわかってても女の子に言われるとケッコーくるな...」
舞園「フフッ冗談です」ニコ
桑田「そ、そっか...はは」
舞園「あっごめんなさい貧血になってしまいますね。早く食料を...牛乳飲めますか？」トクトク
桑田「あぁサンキュー...」パッ
桑田「..ん、んく...んく」
舞園「...」
桑田「んく...っは」
舞園「...」ドキ
桑田「牛乳久々に飲んだわ、ありがとうな」
舞園「...」ドキドキ
桑田「どしたの？」
舞園「あっい、いや！他にも食べ物持ってきましたよ...えっと」ガサガサ
桑田「なにあるー？ちょうど腹減ってきたし」ズイ
舞園「きゃ！？」
桑田「え、なんかした！？」
舞園「ななっなんでもないですすみません！」ガサガサ
舞園「たんぱく質と思って...ヨーグルト持ってきました、食べれますか？」
桑田「おーヨーグルト好き好き！ありがとうな！」
舞園「！」ドキドキ
桑田「俺さーヨーグルトに着いてくる砂糖が好きでさ昔それだけ集めてヨーグルト一食分に対して砂糖三袋とか入れて食うの好きだったんだよ、本当アホだろー？」ペリー
舞園「フフッ桑田くん、らしいです」ドキドキ
舞園「」ドキドキドキドキ
桑田「そういやあさ、舞園ちゃんって苗木の事好きなん？」
舞園「え！？」
桑田「中学一緒だったらしいし苗木って女の子に好かれる性格だし見た目も悪くねぇしさ」パク
桑田「舞園ちゃんってよく苗木と一緒にいるし、どうなんだよ」
舞園「え、えっと...」
桑田「くぁー苗木羨ましいな！こんなにかわいい舞園ちゃんと一緒にいれて、俺ももっとかっこよくてアホじゃなくて性格イケメンだったらなー」パク
桑田「もっと舞園ちゃんに気に入ってもらえたのになー...なんてな、アポポッ！」ニコ
舞園「桑田くん...」
桑田「♪」パクパク
舞園「あの、本当にごめんなさい...」
桑田「だーかーらっ悪いのはモノクマなんだから舞園ちゃんは謝る必要ねぇって」
舞園「でも...」
桑田「俺はそれで舞園ちゃんを恨んだりなんかぜってーしねぇし、嫌わねぇし。寧ろこれで関係悪くなったら俺悲しいな」
桑田「俺はみんな生きたまま、外に出たいからさ」パク
舞園「...そうですね、みんな生きた、まま」
桑田「ご馳走様、ありがとうなコレ。俺の部屋で捨てとっから」スック
舞園「えっいやいや私の部屋で良いですって！」
桑田「持ってきてもらったんだしこれぐらいは」
舞園「いや良いですって！」
ズイ
舞園「あ」
桑田「おっ、と...」
舞園「すすっすみません！近すぎましたね！」
桑田「い、いやいや良いんだって。じゃあ舞園ちゃんの部屋で捨ててくな、良いんだな？」
舞園「はい...じゃあ気をつけて部屋に帰ってくださいね」
桑田「あぁありがとうな」
舞園「いえ、こちらこそ...............」
桑田「大丈夫」
舞園「！」
桑田「これは、俺達二人の秘密だからさ。俺もぜってー話さねぇから安心しろって！」
舞園「...でも」
桑田「いーからいーから、苗木との関係崩れたりしたら悲しいだろ？終わった事はそれでおしまいっ気にすんなって」
舞園「...」
桑田「まぁ気にすんなって言うのは難問だけどさ...まっこれからも俺達、仲良くやっていこうぜ」
桑田「苗木との恋路も応援すっからさ！」
舞園「！」ドキ
桑田「ま、ちょっと悔しいけどー...」
舞園「あ、あの...」
桑田「じゃまた朝なーヨーグルトありがとうな！おやすみ！」
舞園「お、おやすみなさいっ」
ガチャン
舞園「...部屋片付けなきゃ」ガサガサ
舞園「反省しなきゃ、こんな行為アイドルとして失格です...でも作ってあるのが本当でしたらみんなは生きているかも」
舞園「桑田くんが...体を張って」
舞園「...」ドキドキ
舞園「桑田、くん...」
翌日
苗木「舞園さんと部屋交換して一夜、なにもなかったみたい...良かった」
苗木「これでちょっとは距離が近くなった、かな。なんてね、あははっ」
苗木「舞園さんともっともっと親密になれたらなぁ...まぁ同じ中学だしみんなよりは親密だけど、ははっ」
苗木「はぁーよしっ今日も舞園さんと食堂へ行こうかな」
ピンポーン
苗木「あれ出ないなぁ」
ピンポーン
苗木「あっそうか、舞園さん自分からじゃないと出てこないんだった。じゃあ今日は一人で行くかー残念だけど...」
ガチャ
舞園「...」
苗木「あっ良かった！ちょうど舞園さん出てきたー食堂行こうよ」パァ
舞園「あ...」
苗木「昨夜なにもなかったみたいだし安心したよ、舞園さんになにかあったらって思って心配で心配で」
舞園「あ、ありがとうございます...」
苗木「今日のご飯はなにかな、ちょっと起きるの遅かったからみんなもう食べちゃったかな」
舞園「ですかね」
苗木「じゃあ一緒に食べようっか！」
舞園「そ、そうですね...」
舞園「...」
苗木「どうしたの、なんか元気なさそうだけど」
舞園「あっ大丈夫ですよ、昨日ビデオで発狂したら疲れちゃって...あれ作り物だったみたいですね」
苗木「そうなんだよー霧切さんが教えてくれてさらに証拠まで見せてくれて、僕も安心したよ」
舞園「ですよね、昨日はごめんなさい」
苗木「いやいや舞園さんは悪くないって。悪いのはモノクマで...」
舞園「っ！」
桑田「だーかーらっ悪いのはモノクマなんだから舞園ちゃんは謝る必要ねぇって」
舞園「...」ドキドキ
舞園「(桑田くん、大丈夫でしょうか)」
苗木「舞園さん？」
舞園「あっは、はい？(桑田くんに、桑田くんに会いたいです)」
苗木「例えモノクマがなにをしてこようが僕が舞園さんを守るからさ！」
舞園「は、はい...」
苗木「知り合いは僕しかいないだろうし、なんでも僕に相談してくれれば良いからね」
舞園「ありがとう、ございます...」
苗木「(僕が舞園さんを守って、どんどん親密になって。やがて付き合うとかーいやいや話が早すぎるか！でも、知り合いが僕しかいないし舞園さんに関しては全て僕が...)」
舞園「(苗木くんの気持ちも嬉しいけど今は...桑田くんが一番心配で)」
桑田「うっすーお二さん」
舞園「！！」ドキ
苗木「あっ桑田くん、おはよう」
桑田「朝から仲良いなーよっ！」
苗木「は、恥ずかしいよもー！あははっ」
桑田「嬉しそう嬉しそう」
苗木「ははっあははっ」
舞園「桑田くん！」
タッタッタ
苗木「舞園さん！？」
舞園「桑田くん...」
桑田「どうしたー舞園ちゃん」
舞園「手はもう、大丈夫ですか？」小さな声
桑田「まだちょっと痛むけど...だいぶ大丈夫！」小さな声
桑田「けど使うのは難しいから箸とか左で持つしかねーんだよなぁ」小さな声
舞園「あっなら私があーんしてあげますよ」小さな声
桑田「ちょっそ、それは流石に！」
苗木「...」
舞園「良いんです、私がやりたいのですから」
桑田「マジ！？う、嬉しいわマジで...」
舞園「フフッ苗木くんもいますけど良いですか？」
桑田「良いけどこっちこそ俺いてオッケー？」
舞園「もちろん！寧ろ一緒にいたいですから！」
桑田「マジ..で？」ドキ
舞園「はいっ行きましょう！」ニコ
苗木「(なんで、あんなに仲良く)」
食堂
苗木「舞園さんなに食べる？」
舞園「私はー...なににしましょう」
苗木「一緒に見に行こうっか」
舞園「あ、はい(桑田くんがトイレに行ってからまだ戻ってきてない...)」
苗木「朝なら無難に納豆とか」
舞園「私、塩鮭にしますね」
苗木「あれ舞園さんが魚って珍しいねー」
舞園「はいたまには...(塩鮭は確か桑田くんが好きだから、食べさしてあげなきゃ)」
桑田「あれーもう選んでんの？」
舞園「はい！私塩鮭にしようかと」
桑田「あー塩鮭俺も好き！」
苗木「(なんで、なんでこんなに仲良く！？)」
苗木「(しかも僕と話す時よりも明らかに桑田くんの方が元気だし...一体なにが)」
☆
苗木「で、妹がさー」
桑田「苗木って妹いるんだ、なんか末っ子に見える」
苗木「僕はお兄さんだよ！」
桑田「あー悪ぃ悪ぃ怒んなって」
舞園「あ、あのっ桑田くん」
桑田「アポ？」
苗木「(また桑田くん！)」
舞園「た、食べずらそうですから...私が食べさしてあげます」カチャカチャ
桑田「い、いや良いって！」
舞園「良いですから良いですか、やらせてください」
桑田「そこまで言うなら、じゃあお願い」
舞園「フフッはい、どうぞ」
桑田「あー...」パク
舞園「塩鮭美味しいですよね」
桑田「な、ありがとうな舞園ちゃん！」
舞園「いえいえー」
苗木「(僕が空気になってるー！！)」
苗木「はぁ...舞園さん、なんであんなに桑田くんと仲良くなったんだろ」
苗木「正直言って悔しいよ、よしっ探索は絶対に舞園さんと！」
苗木「そう決まったら早く舞園さんを探そうっと、いつも彼女と探索していたし流石にこれはもうグループ決まっちゃってるし」
舞園「...」キョロキョロ
苗木「(あ、いたいた！)」
石丸「む、舞園くん。どうしたんだ？」
舞園「あ、石丸くん...」
苗木「(あー石丸くんどいて！)」
舞園「桑田くんどこにいるか、知っていますか？」
苗木「」
石丸「桑田くんか、彼ならさっき三階に向かって行ったのを見かけたな」
舞園「ありがとうございます！」タッタッタ
石丸「あ、あぁ...舞園くんが桑田くんを探しているなんて珍しいな」
苗木「石丸くーん！！」
石丸「苗木くん、どうし」
苗木「邪魔しないでよ！」
石丸「な、なんの事だ」
☆
桑田「三階も広いなー」
舞園「桑田くーん！」タッタッタ
桑田「あれっ舞園ちゃん、苗木と回ってるんじゃなかったんか？」
舞園「たまには、違う人と...ね？」
桑田「まっ俺は嬉しいし構わないけどー」
舞園「もう桑田くんったら！」
桑田「はっは！」
舞園「私も嬉しいですから」
桑田「アポ！！！」
舞園「だ、ダメですか！？」
桑田「いやいやびっくりして...舞園ちゃんが俺と一緒で嬉しいって」かぁぁぁ
舞園「フフッ赤くなる桑田くんかわいいです」
桑田「か、かわいいか？」
舞園「フフッ今度からはちゃんと苗木くんと回りますから、だから今日だけでも桑田くんと一緒に...」
桑田「ま、まぁー俺はいつも一人か野郎達で回ってるから今日だけじゃ、なくてー気が変わった時とかーその...苗木と居づらい時はいつでも、来て良い、から...」ボソボソ
舞園「！！」ドキ
桑田「あーあぁ俺さ！こんなにかわいい女の子と二人きりのシチュ初めてだからさ！よ、よくわからないってゆーか...ていうかまず女の子と二人きりって初めてだから、さ！」頭ガシガシ
舞園「(照れてそっぽ向きながらぶつぶつ言う桑田くん...かっこいい中にかわいい要素が..)」ドキドキ
舞園「もう、我慢出来ません」
桑田「え？」
だきっ
桑田「........アポ？」
舞園「はぁーはぁーすーはぁー！」ぎゅう
桑田「舞園、ちゃん？」
舞園「好きです、桑田くん好きです！」ぎゅうう
桑田「え...今なんて」
舞園「桑田怜恩くんが好きです！！」
桑田「...マジで？」
舞園「マジです！！」ぎゅうう
桑田「...俺、が超有名アイドルグループの、センター務める舞園さやか、ちゃんに好きって言...」
舞園「冗談じゃありません、昨日一目惚れしました」
舞園「最初は正直チャラチャラしているお兄さんのイメージがあって少し怖かったのですが...見た目で決めてはいけません。殺そうとした私が言える立場ではありませんけど、でも、すごくすごく！すごく反省していますから！」
舞園「私...アイドルなのでジャーナリストやアンチの方から枕仕事している、とか噂立てられたりして雑誌に載ったりパソコンの掲示板ですごく悪く言われたりした事あるのです...けど、枕仕事なんて一切してませんしこれまで一度も本気で人が好きになったりした事がありませんでした！」
桑田「舞園ちゃん...(枕仕事の事、雑誌で話題になってたけどやっぱガセだったんだな)」
桑田「だよな、こんなに純粋な、グループやファン想いな舞園ちゃんがそんな事するわけねぇよな。俺は信じる、絶対に舞園ちゃんを信じるさ」
桑田「昨日、俺の事も信じてくれたし、さ...舞園ちゃん」
舞園「桑田くん...桑田くんだけです、こんなに私を信じてくれるの。助けてくれたの、許されない行為をした私なのに...こんなに..優しいし」
舞園「本当に......大好き、です。一目惚れ、です」
桑田「舞園ちゃん」
桑田「俺も、舞園ちゃんの事好き！」
舞園「！！」
桑田「まぁー発言とかでわかってただろうけど、ここ来てから俺も舞園ちゃんに一目惚れしてさ。まさか両想いになっちゃうなんてさ、本当に幸せ！」
舞園「桑田くん...！」パァ
桑田「じゃあ、さ...俺達...」
舞園「それは、出来ません」
桑田「え...」
舞園「私だって、私だって桑田くんとお付き合いしたいのです、けど。その...」
桑田「あーあれか、事務所的に」
舞園「はい。今アイドルを辞めてしまうとジャーナリストに捕まったりして...」
桑田「そっか、それは大変だよな」
舞園「あと！」
舞園「あと...両親が、怒るから」
桑田「怒る？悲しむじゃなくて」
舞園「両親とも、私が稼いだお金をどっちが貰うとかそういう話でいつももめてますから」
舞園「楽しくアイドルをしたいのに、両親はお金の事しか考えていないし...最近全て私のお金が欲しいがためどちらが私をつれて離婚するかとか、話してて..だから、辞めれな、ぃ...のっ」ウルウル
桑田「そんな、そんなの」
舞園「嘘じゃないの...本当なの、うっ桑田くんならっわかってくれ、る...よね？」
桑田「舞園ちゃんはアイドル、辞めなくて良いよ」
桑田「例え付き合えなかったとしても心の傷とか全て、俺が塞ぐからさ」
桑田「ずっと舞園ちゃんの近くにいるからさ...」なで
舞園「く、桑田くん...ぅぅぅ」
舞園「うあぁぁぁぁぁ桑田くぅぅぅん！！！」ぎゅうう
桑田「ありがとうな、話してくれて」
桑田「俺を信じてくれて、ありがとう」ぽんぽん
舞園「うあぁぁん！ひゃあぁぁん！！」
桑田「落ち着いた？」
舞園「ぐすっ...すみませんこんな廊下のど真ん中で大泣きして」
桑田「良いって事、泣きたい時に泣くのが一番さ」
舞園「はいっ全部話したらだいぶスッキリしました、ありがとうございます」
桑田「いやいや俺はなにもしてあげれてねぇって...」
☆
桑田「ところでさ、舞園ちゃんは苗木が好きじゃなかったんか？」
桑田「よく一緒にいたし」
舞園「苗木くんからよく来てくれて、それで一緒にいました。あの子すごく優しくって良い子なのですが、ちょっと独占欲が強い、と言うか...」
舞園「たまには女の子と探索したい時とかあっても苗木くんが誘ってくれるからなかなか出来なくて、ちょっと悲しい時とかありました」
桑田「へぇ...苗木が、意外」
舞園「でもすごく優しいです！苗木くんは大切なお友達です」ニコ
桑田「そっか、わかった」
舞園「私が好きなのは...桑田くんですから」
桑田「ありがとう、俺も好きだよ」
舞園「だから付き合えるようになるまで浮気はダメですよ？待っててくださいね！」
桑田「もちろん！ずっと待ってるしずっと好きだからな！」
舞園「フフッ...じゃあ、探索始めましょうか」
桑田「だな、よろしく」ニコ
舞園「はいっ」パァ
舞園「...」ワナワナ
桑田「いいんちょー肩揉んでぇ」
石丸「しょうがないな...んしょっ」
桑田「くぁぁいいんちょ上手い！俺が肩凝ったって言った日からすごく上達してんじゃねーか」
石丸「そりゃあ多少勉強したからな、本だが」
桑田「さっすが俺の嫁！清多夏大好き！！」
石丸「ち、ちょっと人前で名前呼びはぁ」かぁぁぁ
イチャイチャ
大和田「んぁ？なに書いてんだ舞園」
舞園「...台本、ですっ」ワナワナ
舞園「もしあの時に、あの時に私がもっと桑田くんにアピールしていたら...くっ！」
大和田「桑田との妄想話か、舞園もそういうの書くんだな」
舞園「書きます、書きますよ...でなきゃやっていけません、からっ」ワナワナ
大和田「そ、そうか...(まぁ俺も兄貴の事考えながらあんな事してっし人ん事言えねぇな...)」
桑田「いいんちょぉー」スリスリ
石丸「や、やめたまえぇ...フフッ」
舞園「」鉛筆パキッ
大和田「」血管プチッ
舞園「いぃぃぃぃしまるぅぅぅぅ！！」バーン
大和田「桑田ぁぁテメゴラァァァァ！」ドーン
桑田「アポ！？」
石丸「な、なんだね！！？」
絶望性:ヒーロー治療薬流れておしまい。
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