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番外論破
舞園「最低、苗木くん」
☆注意☆
・苗木くんが性悪。
・ヤンデレに挑戦。
・苗木×舞園が好きな人は更に注意。



苗木「...果たして僕は幸せなのだろうか」

苗木「この学園に来てから初めての夏休みが始まって、今の所殺人や事件が起きず平和だけど。僕は幸せだと感じない、なんでだろう」

舞園「」てこてこ

苗木「(あっ舞園さんだ!)舞園さーん」

舞園「あ、苗木くん。どうしましたか?」

苗木「せっかく夏休みが始まったのに外に出れないから暇だなーって」

舞園「確かにそうですよね、夏休みって言ったらみんなで海やプールに行ったり花火大会に行ったり...イベントがたくさんあるのになにも出来ませんもんね」

苗木「宿題だけあるとか、本当に暇だし嫌だよね!舞園さんと一緒に海に行きたいのになぁ」

舞園「え?」

苗木「え?あっ!(つい本音が...)」

舞園「た、確かに皆さんと一緒に行きたいですよね」

苗木「そう、みんなと!大勢で行く海は楽しいよねー(二人きりで行きたいとは言ってくれないのか...なんか残念だな)」

桑田「海行くの?」

苗木「あ、桑田く」

舞園「行きたいですよね!桑田くんも一緒に行きませんか!?」

桑田「マジで行くの!?」

苗木「それは違うよ!行きたいねって話をしていただけ!!」

桑田「あ、まぁそうか...」

舞園「スク水派ですか?それともワンピース派ですか?それとも、ビキニ派...?」

桑田「え、なんだろうな...んー」

苗木「僕はワンピースかな(どれも舞園さんに似合うけどね)」

舞園「ワンピースかぁ、じゃあ桑田くんは?」

桑田「舞園ちゃんなら全部かわいいし似合うと思うぜ!」

苗木「(あ)」

舞園「も、もう桑田くんったら欲張りですよぉ!桑田くんのためなら全て着ますけど!」

桑田「そりゃあ嬉しいな、じゃあ舞園ちゃんのブロマイドとか欲しいなーなんてね」

舞園「じ、じ、じゃあ超高校級の写真家でも連れてきて今すぐ私のブロマイドを作りますっく、桑田くんに見てもらえると考えると私、私!」

桑田「お、落ち着けって舞園ちゃん」

苗木「桑田くん」

桑田「...ん?」

苗木「なに変態発言してるのさ」

桑田「なんか発言したっけ俺...」

苗木「したよ!ブロマイド欲しいって!」

桑田「いやだって舞園ちゃんってトップアイドルだから出てもおかしくねぇよなーって、苗木も出たら欲しいだろ」

苗木「欲しいけどなにか!?」

桑田「なにキレてんの...?」

苗木「あれ舞園さん!?舞園さんどっか行っちゃったじゃん!全部全部桑田くんのせいだよ!!」

桑田「んでだよ!?アホ!」

苗木「超高校級のアホ!クズ!早漏!」

桑田「早漏じゃねぇし!」

苗木「桑田くんさえ、桑田くんさえいなかったら僕は...舞園さんと...!」

桑田「そう言われてもなぁ...」

苗木「!...そうか、それなら...それなら桑田くんを殺せば良いんだ」

桑田「は、はぁ!?お前俺を殺しても舞園ちゃんは喜ばんしなんちゃら裁判で殺したのバレたらお前が死ぬし逆にバレなかったら舞園ちゃんが死ぬんだぞ!」

苗木「あ、そっか...桑田くんだけ死ぬパターンないんだ」

桑田「苗木って本っ当に俺の事嫌いなんだな、スッゲーオーラで伝わってくる」

苗木「殺したいぐらい嫌い、呪いたいぐらい嫌いだよ」

桑田「俺も嫌われたもんだわー...しょうがねぇだろ、舞園ちゃんは俺の事が好きみたいなんだし」

苗木「納得いかないよ!それは違うよ!」

桑田「納得いかないって今はっきり言ってから論破したよな、それアリなんか?」

苗木「だって、だって舞園さんは僕の事を覚えていてくれたぐらい仲が良いのに桑田くんは今年度初めて会って、更に性格クズだしアホだし野球バカだし...明らかに僕の方が可能性あるよね!?」

桑田「アホでクズだとしても野球バカじゃねぇし!」

苗木「なんで舞園さんはこんなクズ田くんの事を好きになってしまったんだ...」

桑田「そ、そこまで言わなくても良いだろ」

苗木「本当の事だよクズ田くん!テストもロクな点取らないしいつも授業中寝ててよだれで教科書ぐちゃぐちゃだし」

桑田「う...」

苗木「ピアスやアクセサリーいっぱいつけていきがってるけど全然似合ってないよ、寧ろ浮いてるね。まぁアホだからしょうがないよね、自分に合うファッションを考える事も出来ない脳なんだし」

桑田「そんな、事...」

苗木「舞園さんだって"クズ田くんってアホで騙しやすいから扱いやすいし媚売っておこうっと、あっクズ田くんじゃなくて桑田くん(笑)でしたっけ"って思っているはずさ」

苗木「トップアイドルの舞園さんが存在自体がクズで邪魔な君に惚れるわけがないんだよ!!」

桑田「......」

苗木「はは、やっと黙ってくれたね。自分の愚かさに気づいたか」


桑田「そこまで言わなくても良いだろぉ」じわぁぁぁ

苗木「泣かないでよ、真実を言ったまでだよ」

桑田「そりゃあ俺クズでアホだけどさ、グスッそんなに言われ、た、ら...っん、傷つくだろぉ...ぅ、くっ」ポロポロ

苗木「あーあだらしない、高校生にもなってガチ泣きするとか引くよ」

桑田「うぅ...うえぇっヒック」ポロポロ

苗木「これに懲りたら舞園さんには近づかない、近づいてきたら冷たい態度を取って少しでも距離を置くんだね。クズ田くんに舞園さんなんて100年早いんだよ、アホ」

桑田「そ、そんなのっん、やぁ...うえぇっ」ポロポロ

苗木「泣かないでって言ってるじゃん、わからないの?やっぱりアホは口だけじゃわからないか、そろそろ本気で怒る」



舞園「最低」



苗木「......え?」

桑田「舞園、ちゃ...ん?」ポロポロ

舞園「最低、苗木くん」

苗木「まま、舞園さん違うんだよ!これはっ」

舞園「桑田くん大丈夫ですか!?」

桑田「ま、舞園ちゃん...俺なんかの、ッヒ、アホに構ってない、で苗木と一緒にいた方が...グスッ」ポロポロ

舞園「嫌です、絶対に嫌です」

苗木「舞園さん!これには色々な事情があって」

舞園「言い訳は聞きたくありません」

苗木「...」

桑田「舞園ちゃん、でも...苗木が言っていたのは本当の事さ。俺はクズでアホだし、テストは悪い点ばかりだし...よだれ垂らしながら居眠りしてるのも本当、だし...っ」

舞園「そんな桑田くんが、私は大好きです」

舞園「天然って意味でのアホではあるかもしれませんけどクズではありません。テストの点数が悪いって言いますけど桑田くんはスポーツ推薦で来ていますし、よだれ垂らしながら居眠りしている桑田くん...すごくかわいいですから」

桑田「舞園ちゃん...」

苗木「(なんで、なんでなんだ...)」ワナワナ

舞園「元気出してください、朝日奈さんがドーナッツを揚げたって言っていましたから一緒に食べに行きましょ!」

桑田「...ありがとう、舞園ちゃん」

舞園「ふふ、やっぱり笑った桑田くんが一番素敵です。あと...チャラチャラしていてこそ、桑田くんらしいと私は思っていますから」

桑田「そう言われると、恥ずかしいな...へへっ」

苗木「(桑田ときたらやっぱり僕の邪魔をぉぉぉぉ!)」ワナワナ

舞園「なに?」くる

苗木「え、あっ...いや」

舞園「...桑田くん行きましょうっか」にこ

桑田「あぁ、ありがとうな舞園ちゃん...」

桑田「(苗木、悪口を言うような性格じゃなかったのになんでこんな...)」チラ

苗木「(ジロジロ見ないでよ腹立たしい)」



桑田「...グスッ、グスッ」ポロポロ

舞園「ゆっくり落ち着いてくださいね。紅茶も淹れましたから」

桑田「...ん、ありがと」ポロポロ

舞園「桑田くん、落ち着いて聞いてください」

桑田「...ん」

舞園「実は私、あんな苗木くんを何回も見かけた事がありました」

桑田「どういう、事?」

舞園「桑田くんの悪口を言ったり壁に向かって罵倒したり。多分桑田くん本人に向かって言ったのは今回が初めてだと思います」

舞園「前はすごく優しくて良い子で仲良くしていきたいって思っていたのですがそんな苗木くんを見かけるようになってからあまり関わりたくないって感じ始めて...」

舞園「正直、今はもう大嫌いです。なにも悪くない桑田くんを苦しめて泣かせましたから...」

桑田「そうだったんだ......じゃあさっき俺を殺そうとしたのも本気だったんだな」ゴシゴシ

舞園「殺そうとした...っ」

桑田「あ、あぁいや悪ぃ!舞園ちゃんの件は関係ねぇって!」

舞園「す、すみません...でも苗木くんは殺意があって殺そうとしたのですよね。桑田くんはなにも悪くないしきっかけも作っていないのに殺意がわくなんて、許せません」

桑田「俺も本当の事言われてるってわかってても正直、あんな苗木とは付き合い持ちたくねぇな...」

舞園「もうもたなくても良いですよ、みんなにもこの事は話します。苗木くんには悪いですが、少しは辛い目にあった方が良いです」

桑田「だ、大丈夫なんか?」

舞園「はい、私はもう許せなくて許せなくてたまりませんから!」

桑田「(舞園ちゃんは俺を思ってこんなに...)」

舞園「私はなにを言われようが桑田くんが大好きですからっ」

桑田「本当に、ありがとうな」にこ

舞園「ふふっ」


苗木「許さない許さない...みんなを相手につける桑田、舞園さんを奪う桑田...許さない!」

苗木「やっぱり僕は幸せなんかじゃない、幸運でもない希望もない。ただの絶望生活じゃないかぁ!!」くわっ

不二咲「!」ビクッ

苗木「あ、不二咲さん...不二咲さんはさ」フラ

不二咲「な、なぁにっ?」

苗木「僕か...桑田怜恩、どっちが舞園さんとお似合いだと思う...?」フラフラ

不二咲「お似合い...えっと」

苗木「僕だよね?」

不二咲「えっ」

苗木「僕だよね?僕しかあり得ないよね!?不二咲さんは見る目あるよね!!?」ガシッ

不二咲「えぇ!?」

苗木「桑田って言ったらぶっ殺す!桑田もお前もぉぉぉ全員んんん!!」ブンブン

不二咲「ぴゃあぁぁ!!」

桑田「ちょ、苗木お前不二咲にまで手ぇ出してっ不二咲は関係ねぇだろ!」ガシッ

苗木「うるさい!僕の言うとおりにならないやつは死んでしまえ!みんな死んじゃえ!!」ブンブン

不二咲「な、な、苗木くん落ち着いてぇぇぇうえぇぇぇん!」

桑田「離せっ、て」

ゴシャ

桑田「っぐ!」

ドカン
ガッシャーン

苗木「はぁっはぁ...」

不二咲「桑田くん大丈夫ぅぅ!?」

桑田「いだだぁぁ...」

不二咲「!頭から血が出てるよぉぉぉ」

苗木「お前ら僕の言うとおりにしなかったからいけないんだ...僕に逆らったから桑田を殴っただけなんだ」

不二咲「どど、どうしたの苗木くん!苗木くんはこんなに怖い人じゃなかったはずだよぉぉぉ」ビクビク

桑田「不二、咲に...手出すなっ」よろ

苗木「うるさい...うるさすぎる。桑田は口から生まれてきたの?」フラフラ

桑田「うるせぇのはどちらだ...っう」ズキ

苗木「このまま死んでよ、僕は殴っただけだし物に当たって打ち所が悪かったって事で自殺になるからさ。そしたら僕も...舞園さんも生きたまま、桑田だけ消える。素晴らしい世界だよ」フラフラ

不二咲「や、やめてぇ!」バッ

桑田「不二咲...今の苗木はマジヤベェから下がってた方が」

不二咲「ぼ、ぼくが桑田くんを守るんだぁ!」

苗木「ふぅん...そんな小さい体で力で勝てるとでも思ってるの?」

不二咲「ぼくだって男だから、だから桑田くんを傷つけさせない!!」

桑田「不二咲...」

不二咲「苗木くん、正気に戻ってよ...いつもの優しくて面白い苗木くんは...ど、どこに行っちゃったのぉ!?」

苗木「邪魔者はどかすしかないね、悪いけど不二咲さんにも黙ってもらうよ」振りかざし

桑田「や、やめろぉ!」

不二咲「んきゃっ」拳受け止め

桑田「やめろぉぉぉぉ苗木ぃぃぃぃぃ!!」

不二咲「ふぁあっ」胸ぐら掴まれ

苗木「受け止めるなんてその体でなかなかやるね、じゃあ...このまま首をしめたらどうかな?」

ぎゅうう

不二咲「ぴゃ、ぁぁ」フルフル

桑田「マジやめろアホ!離しやがれ!」ガシッ

苗木「邪魔者を消す作業を邪魔するなぁ!」

ゲシッ

桑田「か、はっ」

不二咲「桑田、くん...っ逃げてぇ...」フルフル

桑田「んな事出来るわけねぇって!不二咲は関係ねぇのにマジで死んだら...嫌だから!!」

不二咲「く、わた...くん...」フルフル

苗木「そんな熱い友情(笑)もそろそろ終わりだよ、不二咲さんは死ぬんだから」

桑田「っそ、そうだ!もし苗木が不二咲を殺したら犯人になって結局苗木が死ぬか舞園ちゃんが死ぬはめになるぞ!!」

苗木「...そうだったね」

ドサッ

不二咲「ぴぃ...ぴぃ...」

桑田「不二咲生きてるか!?」

不二咲「うぅ、桑田く...ん、怖かったよぉ」

苗木「(なんでなんだ)」

桑田「もう苗木が殺しにかかる事はねぇ、安心しろ...守ってくれてありがとな」

苗木「(良い子ちゃんぶってさ)」

不二咲「えへ、へ...どんなもん、だい...」

桑田「今から保健室に連れてくからな、手当してやるよ」

不二咲「そ、そういえば桑田くんも...頭...」

苗木「(......桑田が消える方法)」

桑田「そーいや俺も怪我してたわ...思い出したら痛くなってきたぁぁ!」

不二咲「大丈夫!?」

苗木「(黙らせる...いや、...)」

桑田「早いとこ保健室に行った方が」



苗木「なーんだ、簡単な事じゃん」



不二咲「」ビクッ

桑田「は?なにを言って」


ガツン


桑田「ぐぁ!!?」ガクッ

不二咲「桑田くん!?」

苗木「痛いでしょ、そりゃあ脛を教科書の背表紙で殴ったからね」

不二咲「苗木くん...なんでぇ」ビクビク

苗木「気づいちゃったんだよー殺さずに桑田を黙らせる方法、


なんなら死なない程度に足を使えなくさせれば良いんだよ!」

桑田「い、意味わかんねぇ!」

苗木「足そのままだとショック死や出血多量になるから...足首なら大丈夫かな」

桑田「な、なに言って...」

苗木「確か工作室にチェーンソーがあったはず、それで君の足首を斬ってあげるよ」

不二咲「そっそんなのダメだよぉ!」ガシッ

苗木「ちょこまかと、離せっ」振り払い

不二咲「ぴゃあ!」ドスン

桑田「ふ、ふざけんな...足首斬り落とすとか、ア、アアアッアホか!?」ガタガタ

苗木「ははっガタガタ震えちゃって情けないなぁ、ま、血が出るぐらい脛を負傷したのだし上手く歩けないだろうからそこで待っててよ」スタスタ

不二咲「やめて...やめてよぉぉ!」フルフル

桑田「足首...なんか斬られたら、俺っどど、どうなっちゃうんだよぉ!?」ガタガタ

不二咲「は、早く苗木くんを止めなき...」


大和田「不二咲は女子達と桑田の様子見てろ!」

桑田「!?」

石丸「僕達に任せたまえ」ダッ

葉隠「ま、待てって!俺も行くべ!」

不二咲「石丸くんに大和田くん、葉隠くん...?」

朝日奈「桑田大丈夫!?」

桑田「な、なんでいんの...?」

大神「朝日奈といたらあの三人とたまたま会って歩いていたら苗木に暴力を振るわれている桑田と不二咲を見かけ、影からタイミングを伺っていたのだ」

不二咲「良かったぁ...」

朝日奈「二人とも怪我してるし保健室に行こうか」

大神「うむ、桑田は足を負傷しているから我が背負っていこう」

桑田「...ありがと」

朝日奈「でもあの苗木がなんで暴力なんか、しかも本気だったっぽいし...」

不二咲「ぼ...わたしもなんで暴れているのか聞いたけど答えてくれなくて、桑田くんを」

桑田「今の苗木はマジで狂ってやがる...」

朝日奈「足首をチェーンソーで斬るみたいな事言ってたし...正気な人が言う事じゃないよ」

大神「とにかく今は男子達に苗木を止めていてもらおう、二人を手当てしてから我も行こう」

不二咲「お願い...大神さん!」



十神「全く手間かけさせて」カチャカチャ

不二咲「ごめんねぇ...」

朝日奈「悪いのは二人じゃないんだから、わかってんの十神?」

十神「どいつでも俺に手間かけさせたのには変わりない、まぁ放っておいて死なれても困るから手当しているだけだ」

桑田「悪ぃなサンキュ...」

十神「勘違いをするな」包帯ギュッ

桑田「いでで!!」

朝日奈「まぁでも大事に至らなくて良かったよ...あとは男子達とさくらちゃんが無事であれば」

不二咲「苗木くん、なんであんなに凶暴になっちゃったんだろぉ」

十神「舞園から聞いた、苗木が舞園と一緒にいたいのに桑田が奪ってくると発狂しているみたいだ。詳しくは舞園が桑田の所に行くから苗木はその桑田を抹殺したい、らしい」

朝日奈「こっわぁ...」

桑田「やっぱ...俺消えた方が良いのかな」

朝日奈「ちょっとなに言ってんの!?」

不二咲「桑田くんがいなくなったらみんな悲しむよ...わたしだって嫌だよ」

桑田「だって俺がいるから苗木は発狂しちまったんだ、責任は俺にあるんだ」

朝日奈「バ、バカッ桑田はなにも悪くないの!」

不二咲「そうだよぉ苗木くんが精神的に疲れが出ちゃっただけ、だって...」

桑田「苗木がそうなったのも俺がいたから...」


十神「まだわからないのか?」

桑田「...え」

不二咲「十神くん...?」

十神「お前が自殺なんかしたら誰が喜ぶ、みんな迷惑するだけだ。苗木も目が覚めれば絶対に後悔する、もっと落ち込む、苗木への対応もめんどくなりメリットは全くない。


だから桑田、絶対に死ぬな」

朝日奈「十神...あんた」

不二咲「十神くん...」

桑田「...そっ、か」

十神「舞園も発狂するに決まっている、あと...石丸に大和田、葉隠、いつも一緒にいるやつらだってそうだ。そいつらだけで勝手に落ち込んでいるなら良いが俺にも影響する。それだけはごめんだ、わかったか?」

桑田「......へへっ、ありがとうな十神。お前って意外に優しいんだな」

十神「だ、だから迷惑だからやめろって言っているんだ。勝手に自殺してもらうのは構わないがその...変な裁判で俺に手間がかかるからやめろって言っているんだ、勘違いをするな、アホ野郎」

朝日奈「口は悪いけど十神も死ぬなって言ってるんだし、桑田は絶対死んじゃダメだからね!」

不二咲「桑田くんは...大切なお友達だから、ねっ十神くん」

十神「何故俺にふる、友達なんて気持ち悪い」

桑田「...ありがとうな」


不二咲「そうだ、桑田くん」

桑田「ん?」

不二咲「苗木くんは暴力をふるってきたけどなんで桑田くんは反撃しようとしなかったの?」

桑田「反撃、か」

不二咲「桑田くんはよく大和田くんと喧嘩してるのに、なんであんなに暴力ふるわれたのに反撃しなかったのかなぁって。あんな状況だったし正当防衛だから手が出てもしょうがなかったはずだよぉ」

桑田「いや、さ......殴ったら負けだなって」

不二咲「負け?」

桑田「あそこで苗木を殴ったら倍になって帰ってくる、あと...大人気ないと思ったからさ」

桑田「この喧嘩?は俺が発端なんだし、その俺が手上げたらかっこ悪ぃなって」

不二咲「桑田くん...かっこいい」

大神「二人とも体調はどうだ」

不二咲「あ、大神さん。わたしはだいぶ良くなったかなぁ、桑田くんは大丈夫?」

桑田「あぁ俺も良くなったな、みんなありがとうな」

大神「それは良かった.........」

桑田「どしたん?そんな暗い顔して」

大神「いや、何故あの温厚な苗木が凶暴になったのか不安でな、またいつ桑田に暴力をふるかわからない状況だ...」

不二咲「男の子達が説得してくれるはずだよ...みんな、桑田くんととっても仲良いし特に......石丸くんとか」

桑田「...だな、あいつらを信じるわ。怪我とかないと良いけど...」

大神「むぅ............」


大神「(石丸が深い傷を負った事は伏せた方が良いのだろうか)」


葉隠「石丸っち、わかるか?俺の部屋だべ」

石丸「う...ぅ」

葉隠「お前は苗木っちを止めようと飛び出した時に大工用金槌で軽く頭頂部を叩かれた後利き腕を思い切り殴られた、ここまでわかるか?」

石丸「ん...兄弟、は」

葉隠「大和田っちはまだ苗木っちを押さえてるべ」

石丸「桑田くん、はっ」

葉隠「桑田っちにはこの事を話していないから安心するべ、あっ腕の出血がヤベェべ!応急処置するべ!」ガサガサ

石丸「悪い、な.........何故苗木くんは、あんな暴力を...彼に限って、そんな」

葉隠「舞園っち間でなんかあったらしい、桑田っちに舞園っちを奪われたとか苗木っちが奪われたのが狂気の理由とか...俺が占ってみたら舞園っちが桑田っちにベタベタしてるだけであって奪ったわけではないと出ているべ」ガサガサ

石丸「...多分、当たりだな」

葉隠「今回の占いには自信ある!と言うわけで苗木っちは勘違いをしてるべ、これは早く止めねぇと大変な事になるべ」パサッ

葉隠「うっく...これ、絶対骨折...手の甲へこんてるべ」

石丸「はは、どうりで..痛いわけだ...っ悪いな気を遣わせ、て」

葉隠「いやいや大丈夫だって、いつもなら考えてから行動を移す石丸っちも即座に飛び出したのは苗木を早く止め、なによりも桑田っちが心配だったからさ」シュッシュッ

石丸「彼も怪我をしていた、みたいだから...な」

葉隠「あれも...苗木っちのせいらしいべ」

石丸「苗木くん、早く目を覚ましてくれ...」

石丸「でなければ僕だけでなくみんなも苗木くん自身も...


...桑田くんも」

葉隠「.........(どうすれば、良いんだ)」

ピンポーン

葉隠「誰か来たべ...ん?」

ガチャ

大和田「兄貴...大丈、夫かっ」

葉隠「!!?」

大和田「っくしょ...いってぇ...」

石丸「!う、腕が火傷しているぞ!!」

葉隠「なにがあったんだ!?」

大和田「苗木のやつに、ホットボンド...かけられた」

葉隠「はは、早く応急処置を」

大和田「いや先に兄貴の手当てしてやれ、俺は冷やしてくっから...ちょっと洗面所借りるぞ」

石丸「だ、大丈夫なのかね!?」

大和田「大丈夫大丈ー夫、兄貴の方が重症なんだし...っく」

葉隠「石丸っちの手当て終わったらすぐそっち行く!」

大和田「ちゃんと兄貴の手当てしろよ、でなきゃぶっ殺すからな」

葉隠「ま、任せるべ。だから待ってろよ!」ガサガサ

石丸「兄弟...腕の色が変わるぐらい火傷をして」

葉隠「ありゃかなりヤベェべ、下手したら一生に響くレベルだべ...」

石丸「ぼ、僕なんかに構っていないで兄弟の方へ行った方が」

葉隠「ダーメ。まずは石丸っちの手当てしなきゃ、大和田っちもちゃんと手当てするから安心するべ」ガサガサ

石丸「葉隠くん......悪いな」

ドンドン

石丸「こ、今度は誰だ?」

葉隠「インターホンあるのにこんなに荒々しくドアを叩くのは、まさか桑田っちか?そりゃヤベェべ!」タッタッタ

石丸「とりあえず中から誰か調べてから...」

葉隠「.........っ」

ガチャ

霧切「ハァッハァッ...」

葉隠「...霧切っち?」

霧切「苗木くんがおかしくなったと聞いて彼を探していたら工作室で喧嘩している大和田くんと苗木くんを見つけて...そしたら大和田くんが」

葉隠「火傷の件、か」

霧切「本当は苗木くんがどこにいくかわからないからつけていた方が良かったのだけどもう、大和田くんが心配で...」

石丸「兄弟なら、洗面所で腕を冷やしているはずだ」ヨロヨロ

葉隠「あぁ石丸っちは寝てろって!」

霧切「石丸くんも...かわいそうに。どうして苗木くんは勘違いに気づかなかったのかしら」

葉隠「霧切っちは苗木っちが狂った理由知ってたか。やっぱり舞園っちは桑田っちが好きって事実を認めたくなかった、とか」

霧切「だとは思うのだけど、なにか引っ掛かるのよ」

葉隠「引っ掛かる?」

霧切「あ、大和田くん...大和田くんの手当てをしに来たのだったわ。彼は私に任せて、葉隠くんは石丸くんの手当てを続けて」

葉隠「わ、わかった!」

葉隠「(...引っ掛かるって、なんだったんだ?)」


苗木「なんか僕...みんなに嫌われちゃったな。舞園さんだけじゃなくて、他のみんなにも」

苗木「...桑田だ、桑田のせいだ!あんなやつ生きてる価値ないんだよ!!」壁バン

苗木「訳が分からない僕は悪くない!!」バンバン

舞園「...ど、どうしよ...私があんな態度とったから苗木くんは怒っちゃって」影から

苗木「あれっ今舞園さんの声が」

舞園「っ!」

苗木「舞園さーんいるのー?」キョロキョロ

舞園「(に、逃げなきゃ)」

苗木「あんなアホなクズ田より僕の方がよっぽど見栄えが良いよ、舞園さんには優しくしてあげるから出てきてよ」

舞園「(でも桑田くんの悪口言われると...やっぱり辛いですね。でもここは逃げなきゃ...静かに素早く)」タッ

苗木「あ、いた!」

舞園「(ばれた!?)」タッタッタ

苗木「なんで逃げるの?そんなにクズ田といたいの!?」タッタッタ

舞園「来ないで!来ないで!」タッタッタ

苗木「来ないでって言われたらもっと追いかけたくなるよ!言われて反対の事したくなるのが人間だよ!!」タッタッタ

舞園「た、助けてぇ!」

ガシッ

苗木「はぁーはぁー、捕まえた」

舞園「やめて下さい...私が悪かったです。から、もうみんなを、桑田くんを傷つけないでっ」フルフル

苗木「傷つける?僕は傷つけてなんかいないよ、ただ邪魔者を消そうとしただけだよ。舞園さんは消そうとしないから安心して」ぎゅっ

舞園「そういう、わけじゃ...っ」フルフル

苗木「舞園さん、ちょっと冷たいね。緊張してる?」ぎゅうう

苗木「ふふ、やっと舞園さんと二人きりになれたよ」

舞園「(助けて...誰かっ)」フルフル

苗木「怖い事はしないから安心してよ、こんな所より僕の部屋で話そうよ。そっちの方が温かいし」

舞園「(ヤダ...こんな苗木くんと二人きりなんて、なにされるか)」フルフル

苗木「舞園さん冷たいし手でも繋ごうか」

舞園「...なんで」

苗木「え?」

舞園「なんで、なんで苗木くんはそんなに私といたいのですかっ?」

苗木「なんでって、舞園さんを守りたいからだよ。変な男に絡まれたりしないようにね」

舞園「前までの苗木くんは違った...すごく優しくって!みんなを大切にして!暴力をふるったりするような子なんかじゃありませんでしたよ!!」

苗木「...」

舞園「そんな苗木くん...私は嫌です。暴力的な苗木くんは嫌いです」

苗木「そっ、か」

舞園「そうです、だから皆さんに謝りましょう。今ならまだ間に合いま」

苗木「そんなに僕と二人きりになるのが嫌なんだ...?」

舞園「えっ」

苗木「桑田怜恩が好きだから、興味のない僕と二人きりにはなりたくないんだ?」

舞園「そういうわけじゃ...」

苗木「なら舞園さんの視界から彼を消して...あげる」

舞園「だっだから殺人はいけません!桑田くんはいなくなっちゃうし、苗木くんか私達が死んでしまいます!」

苗木「違うよ、殺人はしないよ」

舞園「...え」


苗木「舞園さん、ヤンデレ...って知ってる?」



桑田「あいつら大丈夫かな...苗木のやつ超狂ってたし」

朝日奈「大丈夫だよ、そんな柔じゃないはず...だから」

桑田「...だよな」

十神「いつまでくよくよしている、ストレスが溜まるからやめろ」トン

桑田「ん?ホットミルク...なにこれ」

朝日奈「あーっホットミルクって精神安定やリラックス出来るって言うよね」

十神「たまたま牛乳があったから作っただけだ、勘違いするな」スタスタ

朝日奈「ちゃっかり私のまで...砂糖まであるし」

桑田「十神のやつ、いつからそんなに優しくなったんだ。嬉しいじゃん」

朝日奈「これ苗木に飲ましてあげたら良くなるかなぁ...」

桑田「なったら良いよなぁ...」

朝日奈「ねー」

「......」

桑田「朝日奈は、さ。葉隠がいるじゃん?」

朝日奈「彼氏的な意味?」

桑田「そう。朝日奈は葉隠の事が好きじゃん、その葉隠がもし他の女から溺愛されてたらどうする?」

朝日奈「難しい質問だなぁ...」

桑田「ふ、不謹慎な質問して申し訳ないんだけど気になってさ...」

朝日奈「んーそりゃ悔しいよ。葉隠は私の大切な人なんだしあまりにもベタベタしてきたら注意するし」

桑田「だよな、付き合っているならわかるんだよ。でもな...苗木は舞園ちゃんとは付き合っていないんだよ」

桑田「逆に舞園ちゃんは俺の事が好きみたいだけど俺にもその...付き合ってる相手がいるからさ、好意はすごく嬉しいけど付き合う気はない。まぁ当たり前だけどな」

朝日奈「好きでも強引はダメ、って事だよね」

桑田「その通り、恋愛は強引になると苗木みたいに絶対ゆがんだり友人関係が崩れたりするんだよ...怖いんだよ」

朝日奈「それが苗木には分からなかったって事だね、あの苗木があんなになっちゃうなんて」

桑田「っぷは、だな。よし、もう一回苗木見つけて説得してくるわ」

朝日奈「ち、ちょっとまだ怪我したばかりなんだから無理しないでって。今の苗木は普通に殺しとかしそうだか」

ガチャ

十神「お、おいお前ら!苗木が!」

桑田「苗木がどうした!?」

朝日奈「またなにか...」

十神「舞園を殺して自分も死ぬとか言い始めた...!」

桑朝「は!?」


舞園「うぅぅ...離して、離してぇ!」

苗木「なんちゃら裁判でどちらかが死ぬのなら二人で一緒に死んで向こうの世界で二人きりなろうよ」

舞園「い、意味がわかりませんよぉっ」

桑田「てめっアホな事言ってんじゃねーって!」ガシッ

苗木「またお前か!そうやっていつも舞園さんを奪おうとして...っ本当に消えてよ!!」

朝日奈「あ、あれ彫刻刀じゃん危ないよ!」

十神「苗木目を覚ませ、お前ら二人が死んでも俺と死体処理するモノクマに迷惑がかかるだけだ。すぐにバカな真似はやめろ」

苗木「うるさい、うるさいうるさいうるさい!僕は舞園さんと一緒になるんだよ!!」振りかざし

十神「な、やめ...っ」

舞園「いやぁぁぁ!」

朝日奈「やめてぇっ」顔隠し

桑田「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


桑田「(全部、全部俺のせいなのに...俺が存在したから、こうなったんだ。なのになんだよこの終わり方...おかしいだろ。

いっそ舞園ちゃんをかばってそのまま俺の頸動脈とかに彫刻刀が刺されば...)」


グチャッ
ポタポタ


苗木「ハァッハァッ...」ぐぐ

朝日奈「......いや」ガタガタ

朝日奈「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

舞園「ハァッハ...なん、で...」フラ


石丸「うっふ、ぁ...」フルフル

桑田「いいんちょ、なんで...」

石丸「たまた、まそこをっ通った...だ、け」フルフル

十神「苗木!早くそれを抜け!」

苗木「なんで...」ズボ

石丸「ぃあがっ!!」

苗木「なんで、みんなして邪魔するの...」カラン

桑田「いいんちょ!大丈夫かいいんちょ!?」ダッ

石丸「はは...肩に、少し刺さっただけ...だからっ平、気さ」フルフル

桑田「全然平気じゃねーよ!なにしてんだよ!!」

十神「苗木は俺が止めておくからお前は石丸を保健室へ連れて行け」

苗木「(みんな敵だ...)」

桑田「で、でも俺手当ての仕方とか...」

十神「良いから行け!あと気絶した女子二人も連れて行け、俺の命令は絶対だ。早く行け!」

苗木「(邪魔者は消さなきゃ)」

桑田「わわ、わかってるって!」

石丸「ぼ...僕ならっ自分で歩け、るから桑田くん、はっ二人を...」

桑田「血ダクダクしてる中一人で歩けるわけ...」

苗木「(舞園さんは絶対に渡さない)」

葉隠「石丸っち今は安静にしてなきゃ...ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!」

十神「良い所に来た、お前も桑田の手伝いしろ」

葉隠「なな、なにがあったんだ!?」

桑田「後から話すから今は手伝ってくれ!」

石丸「僕なら、平気...さ」フルフル

桑田「明らかに平気、じゃねーよ!葉隠、いいんちょを保健室に連れてけ」

葉隠「わ、わかったべ」ヒョイ

十神「早くしないと石丸が死ぬ、やっかいになるから絶対に死なせるなよ」

桑田「わーってるって!!」タッタッタ

苗木「...石丸、さっきもいきなり飛びかかってきた。あいつも邪魔者だよ」

十神「いい加減目を覚ませ、舞園もこんなお前の事を嫌がっているんだぞ」

苗木「それは桑田が僕の印象を悪くしてきたせいだよ?僕はなんにも悪くない、決して」

十神「だからと言って殺し自殺に走るな、わけのわからない裁判をしなければいけなくなる。そんなの御免だ」

苗木「じゃあ、さ」フラ

十神「なんだ」

苗木「どうしたら、良いんだよ」ガシ

十神「や、やめろ気持ち悪い」

苗木「どうしたら舞園さんは僕の方を振り向いてくれるんだよ!」ブンブン

十神「や、やめ」

苗木「わかるのか!?お前にこの気持ちわかるか?ん!?諦めろって言うのか!!?」ブンブン

十神「そうだ」

苗木「......え」ピタッ

十神「そりゃあ一回好きになったら諦めきれないのはわかるが、お前は強引、諦めが悪すぎた」

苗木「それは違うよぉ!!」

十神「なにが違うと言うんだ」

苗木「ハァッハァッ...だって、だって舞園さんは」

苗木「前まで舞園さんは僕とずっと一緒に探索してたし!桑田となんかいなかったんだよ!!」

苗木「なのになんで、なんでいつの間にあの二人...おかしすぎるよ」ガク

十神「桑田と舞園二人だけの出来事があってそれがきっかけで舞園は桑田にぞっこんになった、更に舞園から聞いたが」

十神「舞園は桑田の悪口を言って壁を蹴ったりしているお前を何回も見た事があるらしい」

苗木「...!」

十神「そしてついに本人の前で悪口を言った...そんな所を見せたから舞園もお前が嫌いになったんだよ。諦めが悪い、悪い印象を与えたのも自分、事項自得だ」

苗木「僕は、悪くなんか」

十神「まだ言うか?なら多数決で決めようか、こっちの完全勝利だけどな」

苗木「...」


翌日

舞園「」テクテク

苗木「あ、舞園さーん。おはよ!」

舞園「おはようございます」

十神「朝からラブラブするな」

苗木「ラブラブって...えへへ」

十神「ふ、お前はその下品なにやけ顔が一番似合うな」スタスタ

苗木「し、失礼な!」

舞園「ふふっ」

大和田「ちょっ腕掴むなマジで!痛ぇんだよ!」

葉隠「いやーだって近くで見たら結構えぐいなって」

不二咲「早く治ると良いねぇ」

苗木「!大和田くんに不二咲さん、その怪我どうしたの!?」

大和田「あ、苗木てめ...」

葉隠「ちょっと大和田っち!」

大和田「...あっ」

不二咲「あっあぁちょっと怪我と火傷を...」

舞園「それは大変ですね、お大事に」

苗木「安静にしていなね」

不二咲「ありがとう、苗木くん」にこ

大和田「やっぱ苗木はこうでなきゃな」ガシッ

苗木「うわぁ」ぐしゃぐしゃ

葉隠「アホ毛ぐちゃぐちゃになってるべー」

舞園「(...良いの)」

朝日奈「ドーナッツ揚げたら上手くいったのー食べてよ!」

苗木「え、良いの?」

朝日奈「さくらちゃんが筋力増加のプロテインを苗木にって渡してくれたし」

苗木「大神さんまで...なんか申し訳ないなぁ」

舞園「(この苗木くんで、良いの)」



コンコン

桑田「いいんちょ、入るぞ」

ガチャ

桑田「ご飯持ってきたぞー」

石丸「ありがとうな」

霧切「桑田くんって意外に優しいのね」

桑田「意外ってなんだよ...って、霧切がいいんちょの部屋にいるなんて珍しいな」

霧切「石丸くんの看病と、あと話したい事があるの」

石丸「苗木くんの事らしい」

桑田「そうそう、昨日から苗木はどうしたんだ?俺昨日すぐ寝ちゃって、まだ狂ってんのか?」

霧切「治ったわ」

桑田「え、精神的落ち込みってそんな早く治るん!?」

霧切「いや正確に言うと忘れさせたのよ、モノクマが」

石丸「苗木くんが最近桑田くんの悪口を言ったり昨日の狂気は全てモノクマが電波を発して操っていたらしいのだ」

桑田「な、なにそれ」

霧切「誰も殺し合いしないから苗木くんに殺人を起こしてもらおうとやったらしいわ。でも一日に死人は二体までらしくてそれ以上の犠牲者が出たらモノクマのシステム的にも困るらしいからやめたのですって」

桑田「なにそれ...あんまりだろ」

石丸「苗木くんは悪くないんだ...モノクマが操ったから皆が傷ついて!」

桑田「なんなんだあいつは、あいつが気狂ってんな。一生許さねぇ」

霧切「...でも良かったみんな生きていて。これもあなた達が体を張ったおかげよ」

石丸「これでモノクマを止めれたなら怪我は後悔しない」

桑田「俺も、舞園ちゃんにも肉体的被害はなかったし...いいんちょや大和田、不二咲が怪我したのは気になるけど」

霧切「早く治ると良いわね」

石丸「ははっありがとうな霧切くん」

桑田「...っあ、今日は俺食事当番だったから片付けしなきゃ。悪ぃ霧切、いいんちょ看ててくれよな」

霧切「わかったわ、無理はしないようにね」

石丸「ありがとうな、桑田くんもお大事にな」

桑田「いいんちょもな!」

ガチャン

桑田「ふぅ......モノクマは許せねぇけど一応、一件落着かな。っつつ...足いてぇ」

苗木「!桑田くんもその怪我...大丈夫?」

桑田「あれ、苗木...」

苗木「その名札は食事当番って事だね、僕が仕事やっておくから桑田くんは部屋で安静にしていなよ」

桑田「いやでも...」

苗木「ダメダメ安静にしてなきゃ!良いから、ね?」

桑田「苗木.........」

舞園「あれ二人とも、どうしたのですか?」

苗木「あ、舞園さんちょうど良い所に。桑田くん食事当番なんだけど怪我してるからさ...僕が仕事するから舞園さん桑田くんを部屋に連れて行ってくれないかな」

舞園「了解です!」

桑田「本当に良いんか?」

苗木「良いの良いの、石丸くんにも伝えておくから安心して。じゃあ舞園さんよろしくね」タッタッ

舞園「はーい」

桑田「あ、行っちまった...」

舞園「...桑田くん」

桑田「本当に忘れちまったんだな、知らなかったかのように。昨日とは大違いだ」

舞園「ですね、でも、あの苗木くんが...本当の苗木くんですから」

舞園「優しい苗木くんは私、大好きです」

桑田「...だな、あの方が苗木らしいし」

舞園「あっでも友達的にですよ?本命は」


ぎゅっ


桑田「アポッ」


舞園「桑田くん、ですからっ」

絶望性:ヒーロー治療薬流れておしまい。

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