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小説 欲望白雪姫 「ねぇお父様？」 若い娘は父親を誘惑する まるで母親に見せ付けるかのように 「あの子を殺して」 母親は兵士に懇願する 一刻も早く娘から夫を取り戻すために 「わかりました、女王陛下」 兵士は女王を抱く 一児の母とは思えぬその身体を 「お願い、助けて」 娘は乞う 兵士に最高の肉体を見せ付けながら 「１日１人だよ」 小人は笑う 娘に夜伽を強要させて 「美味しい林檎だよ」 魔女は企む 毒の林檎を我が娘に渡して 「彼女は私が貰おう」 王子は命令する 死体愛好家という変異な趣味を持って 「あいつを死刑にするの」 王女は微笑む 実の母に復讐するために 「許しておくれ！」 母親は叫ぶ 自分の愚かな行いを悔やみながら 「死刑って面白いわ」 王女が呟く それが地獄を生み出した 男は気ままに権力を使い 女は妖艶に肉体をさらす 彼らの気質に国民は乱れ 彼女らの誘惑に世界は変わる あぁ 人は何故に ここまで醜いのか ［*前へ］［次へ#］  |