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短編
選ぶなら、君がいい
「ねぇ、キルアって好きな女の子とかいないの?」




何気なく、ほんと何気なく聞いただけだった。




「は……?きゅッッ、急に何だよ!?////」




耳まで真っ赤に染まったキルア。



ほんと可愛すぎ!



でもそーゆー反応って、暗殺者として大丈夫?って言いたくなる。



全然イルミと似てないよねー。




「ちょっと年頃の男の子ってどーなんだろうって思っただけだよ♪」




もうすぐ12歳のキルア。


もうすぐ16歳のあたし。




ゾル家ほど有名ではないけど、うちの家も暗殺をやっててゾル家とは昔から交流がある。




ってか、あたし婚約者だし。




イルミでもミルキでもキルアでもカルトでも誰でもいいからってことなんだけどさ、



あたし結婚なんて考えたことないし、恋愛なんてもんもしたことないからちょっと困ってる。




でも、




おじじ様もパパ様もママ様もあたしのこと何故か気に入ってて決定事項なんだな。……アハハ。








「……………………名無しはさ、俺ら兄弟の誰と結婚するつもりなわけ?」





真剣な顔をして聞くキルア。






「………………分かんないけど、選ぶならキルアがいいかな」




イルミはちょっと真面目すぎて合わないし、


ミルキなんて二次元しか興味ないしあたしなんかのことほったらかしでしょ。


キルアは普通に好きだし一緒にいて楽しい。


カルトなんてお子ちゃまじゃん!(キルアもお子ちゃまだけど、まだ何か、ね)








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