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〜forever〜 永遠に
おまけ
シェリル&シードの雑談(シェリル視点)




「シード…、訊きたいことが」

剣士となって、まだ1年と経たないころ
まだ未熟ながらも疑問に思っていることがあった
(初めからシードに敬称など無かった)


「お前から訊いてくるなんて珍しいじゃないか」

ムカッ
「…あぁ、この国の戦服は何故黒なんだ?」


「そんな事か、珍しいだろ」

「確かに珍しいが、何故「黒」なんだ?」


「目立たないだろ。」

そう、シードが言ったとき
何時ものシードとは別人のように思えた。
少しだが、恐れを感じてしまったのかも知れない。
しかし、気になるものはどう仕様もないので、また疑問を問う。


「黒は目立つ。」

そう訊くと、半端呆れたように言い返してきた。

「そうじゃない」

「なら何が目立たないと」



「血…、目立たないだろ」

その言葉は

「と言うよりも、何も分からねぇ」

聞きたくなかった



「そんな事…、傷ついた仲間を助けることが出来ないじゃないか」


「それが目的だ。
最もこれを決めたのは剣総長だからな、俺に文句を言うんじゃねぇ」


何故、この国はこんなにも人思いで優しい人たちばかりなのに


「優しさっていうのは戦場には関係ないぞ、
助けられる側ってのは悲しい者だ」


何も言わない自分にシードは説明をしてくれた


「もし、自分を助けに来た仲間が殺されたらどうする?…イヤだろ。」

「だから剣総長は決めたのさ「仲間に心配をかけるな」ってな」


で黒い戦服となったわけ







※“剣士団総団長”略して“剣総長”



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