〜forever〜 永遠に
3
「…で、王女の午後からの予定は何ですか?」
「やる気になってくれたか〜ハハハ」
――――――
「……というわけだ」
「シェリル様は私がお嫌いで?」
見るからに落ち込んでしまった王女・・・
「いやっ、あいつは女性そのものが苦手
なんだ…(…タブン)」
「そこで」
ビシッ/
「女性で尚且つ、王女という嬢さんは成功するのですっ!
この『シェリルの顔を見るぞ!!』作戦に…」
「王女様、シェリルが来ました」
約束の時間の10分程前になりシェリルは身分を弁えてか早めに来た
しかし、何時もの平常服(グレーのコートにフードを深く被る)だった
「嬢さんっ、言ってきな、、
いいかぁ?転ぶフリをしてシェリルのフードを取るんんだぞ・・」
「・・・はい」
今になって緊張してきたのか、
先ほどまでの凛々しさが欠けてきている
サァッ
しかし自身のドレスを翻す姿は少女ではなく
一人の女性のようで
その場に居た者たちは時を忘れて見入ってしまった
「シェリル様!」
シェリルが立つ位置の後ろ側から
大きすぎることも小さすぎることもなく、その
ソプラノの美しい声でアシェリーナはシェリルを呼んだ
「お待たせしてしまってすみませっ!?」
態勢は前方に傾いた
ドレスの裾を自分で踏み、如何にも転げそうだということをアピールできた
剣士団のシェリルは反射神経もよく咄嗟に
アシェリーナを支えた
出来る
シェリルが何かを言っているが、今のアシェリーナには何も
聞こえない、シェリルに触れているという喜びと、緊張で心
がドクドクと早々に脈を打ち、静まらないのだ
パサッ
アシェリーナがシェリルのフードをはがした
(第1夜「完」)
―――第2夜予告―――
「なっ/////」
一気に赤面してしまった王女
「「なぁにぃ―!!!」」
心底驚く剣士団諸々
シェリルは一体…
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