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〜forever〜 永遠に

トラス国城内

これは

とある場所の
とある一角で起こった
  
  出来事である





「B-1部隊準備オーケーよ」

B剣士団員数名を引き連れた一人の美しい少女

「B-2準備完了」

一方、此方はB剣士団員だけである

「B-3準備完了…だが、本当にいいのかい?嬢さん」

普段、一日中ヘラヘラしているシードも今ばかりは
眉間に皺をよせ何時になく真剣な顔をしている

「イイに決まっていますわ、こんな事までして下さいまし
たのに、努力を無駄にすることはできません」

そんなシードに動じることなく言い返す少女

「いやぁ〜・・俺たちは別に…なぁお前ら」


「「問題ありません!!」」


「ってことだし、それに俺たちは普段からやってることだしな、、」

半端呆れているような言い草だが
本人は至って真剣であったりする。。。


やっているのは副隊長だけです

黙ってろ!


「そうでしたの!?」


「あぁ、まあ何時も失敗に終わるんだがな」


「そうとは知らず・・剣士団の方々が出来ないことが私に…」


「嬢さんなら出来ますよ、いや、この場合は
アシェリーナ王女とでも言いましょうか」

何処か勝ち誇った様な笑みを浮かべるシードに少女 アシェリーナ王女は

「その呼び方はやめて下さいと前にも仰ったでしょう!」

「オッと失礼(ヘラッ)」

迫力のない王女のお叱りが半分可笑しく笑いを堪えるシード
ここで笑えば、また王女が怒ることは目に見えているからだ




「…でも、何故私(ワタクシ)に出来ると断言するのです?」


「それはなぁ…――――――」










――――――数時間前

「今日??」


「あぁ、シェリルには午後から嬢さんの護衛についてもらう」

「何故そうも急なのだ」

明らかに不機嫌そうな顔をしているシェリル
とその横でニヤ付いているシード


「そもそも、その様な重要なことを何故私にやらせる」


「俺も団長たちも色々と忙しいんだよ、分かってくれ」


「誰か他に団長のブランチェなどはいないか?」


「…諦めろシェリル
第一何でまたそんなに嫌がるんだ
一国の王女だぞ?責任は重大だがその日は
敵が襲ってくることはまずあり得ない」

敵に襲われないことは分かっているものの
護衛なしに城内を回られるはあまりにも不要人だ
メイドや教育係等では力不足
…ということでシェリルが選ばれたのである

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