[携帯モード] [URL送信]

〜forever〜 永遠に
―平凡な日々―
カキンッ 

金属と金属がぶつかり合い甲高い音をたて
今まさに男同士が訓練らしきものを行っている最中である

スッ――――――


「ッヒィー降参だっ!頼むからそのまま手を滑らせて「殺しちゃった♪」なんて言わないでくれよ」


みっともない声をあげて尻もちをつき、その首に剣を突き付けられている男の名は「シード」
男にしては少し長めの髪を後ろで無造作にもくくってある、綺麗な金髪なのだが本人はどうでもいい
のだろう、そしてその首に剣を突き付け満足な顔をしているであろう男の…、
正確には女の名は「シェリル」である


「「殺しちゃった」など面倒な、私なら殺しました、と素直に言うがな」


「やめてくれーーっ!!」


2人とも一件陽気な若造に見えるが実際は
剣士団副団長(シード)とその部下(シェリル)という重要な職についているのだ


「おーい!そこでのん気にじゃれ合ってるお2人さんっ」


「「じゃれてない!」」


「相変わらず仲がよろしいことで(笑)」


またしても笑顔で間に入ってきた男、名は「ロス」
これでもシェリル、シードと共に数々の戦を
勝ち抜いてきた、この2人とはいわゆる戦友である


「そろそろ朝飯の時間だよ〜っ」



「なんだ…そうだったのかハー行くぞシェリル」

「あぁ」


「何だよっその言いぐさは!どうせ忘れてんじゃないの
かと思って、人がワザワザ呼びに来てやったのに」






………

その場にはロスしかいなかった






食堂へと続く廊下の一角に2人はいた

コツ、コツ、コツ、、

ゴッヅ、、、ゴッヅ、、、、


これは靴の音…靴の音……
シェリルが背筋を伸ばし、優雅に歩く隣で
鈍い靴音を立てながらダラダラ?ドシドシ?と
歩くシード、それは周りにしたら最初は不思議だった
ものの今では日常茶番であり通りすがりの兵士達はただ
挨拶をして通り過ぎるだけだった


「知ってるか?シェリル」


「何だ」


「怒りやすい奴は将来頭がはげるんだってよ」



「…そうか、それは見ものだな」



「なっそうだろ?」

 
 
今日も仲が良い2人

[次へ#]

1/4ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!