キミだけを抱きしめたくて
5
Ep.5「贈り物」
翌日。
土曜日と行っても配達業に休みはない。
オフィス街が休みっと言うことを除いて大体のテナントや個人宅は荷物を欲する。
会社からの要求水準やらなんやらあるらしいが、新人の芹澤にはミス無く確実かつ迅速に仕事をこなす、が要求されている。
(全く…土曜は楽だって言ってたのは、どの先輩だよ!)
っど、心で愚痴りながら仕事を続行する。
ふと、雑貨屋のテナントを通りがかった時、スノーグローブが目に止まる。
「…あの、これいくらですか?」
「っえ?あぁ、プレゼントですか?」
「はい。お金は後で払いますので、包装してもらえますか?」
「いいですよ。
いつもお世話になってますから」
そう言って店員さんはスノーグローブを手に取り包装を始めた。
(これでプレゼントはなんとかなったな)
そんな事を思いながら仕事を続けた。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!