新フェアリー 本編
02
「距離200、速度M1.5 進路変わらず」
こちらの兵装は中距離ミサイルが4、近距離 4。
交戦は少々厳しいか…
「機種特定、F/A-18E」
「5機すべてか?」
「YES」
(スーパーホーネットが相手か…)
自機はF-15をベースに改良されたF-15S/MTD。
高機動ではあるが、ホーネットのような小型機相手では不利である。
「アンノウンの様子は?」
「以前変わりなし。距離100。」
(先日あった戦闘に関係あるのだろうか)
考えているあいだに距離がつまる。
っと、アンノウンが先に動く。
「アンノウン転針。本機後方!」
「レーダーロックは?!」
「ありません!」
(何を考えている?!)
そんな事を思っていると、後席から声が飛ぶ
「アンノウンよりオープンチャンネルで通信です!」
「繋いでくれ」と言う声の前に、勝手に繋がれる。
「おい重盛!極秘回線を忘れたか?」
聞こえてきたのは、伊波の声だった。
伊波は一年前、別部隊に配属されたはずの旧友だった。
「なんでお前が…」
「簡単に言うなら上の命令だな」
「上?将軍か?」
「いや、もっと上だ。」
「もっと上…?」っとつぶやき、ひらめいた。
「そうだ。プレジデントオーダーだ。」
そう言うと伊波の編隊が重盛の機体を囲み、新たに編隊を組んだ。
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