新フェアリー 本編
3
「独立部隊の伊波だ。」
「同じく重盛」
バッジを見せると二人共静かになった。
「どうした?」
っと伊波が隊員に尋ねる。
「基地の中に入れさせてくれないんだ。」
「どうしてなんだ?」
今度は警備兵が答える。
「基地指令の命令で…」
っと、後ろから新たな声がした。
「先の戦闘によるものだ。」
「失礼ですが、あなたは?」
「この基地の副司令です。」
一同が敬礼する。
「君たちガーゴイル隊は第2独立部隊に転属となった。」
この一言には伊波が眉間にシワをよせた。
「損傷し、単機帰還が困難となった、伊波隊員を乗せ速やかにウェイカー基地に出頭せよとのことだ。」
「誰の命令だ」
伊波が少しキツい口調で問う。
少しの間の沈黙があり、副司令は答えた。
「…大統領だ。」
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