フェアリー隊 外伝1 5 「アレか」 運良くジャミング機の翼端灯を見付けることができた重盛と由貴。 「レーダーロックは…かけられないか」 ウェポンを機関砲にセットし、慎重に距離を詰める。 (あともう少し) 息を飲む様な中、その時は来た。 射程内に捉えた機関砲が吠える。 その弾は確実にジャミング機を撃ち抜き、鉄屑へと変えていく。 「レーダーは?」 「変わらず。…いや、若干の変化あり。60秒に一度少しだけ見えます!」 「よし次だ!」 一機減った程度のジャミングだとたいして変わらないが、一時的とはいえ、敵を補足できるのはこちらに有利だ。 「方位205、3500フィートです。」 「了解。」 左旋回 どうやら敵は上手くダイヤモンドを組んでいるようだ。 「無線はまだダメか?」 「…ダメです。ノイズが酷い」 (もう一機やればいけるか?) っと、進路のもう少し左側で爆発が見えた。 「…あれは………」 由貴が声を漏らす 「おそらく、爆撃機をやったんだろうな。」 爆撃機が積んでいる爆弾諸とも撃破したのだろう。 大きな火の玉が出来ていた。 「俺たちに出来ることをやってしまおう。」 「はい!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |