フェアリー隊 外伝1
2
「そんなの許さないんだから」
部屋に突如入ってきたのは由貴だった。
「お前…どうしてここに?
麻衣はどうした?」
「用意された自室でゆっくり休んでるわ」
適当な椅子に腰を下ろす。
「それで?どんな状況?」
「…重盛が独立部隊を作ろうとしている。」
伊波が言ったが、陵に叩かれる。
「…私は置いてけぼり?」
「いや、そう言うつもりは…」
「じゃあ、どう言うこと?」
「いやだから、麻衣の世話をだな…」
っと話していると、警報が鳴り響く。
「なんだ?!何事だ?」
『エマージェンシー、エマージェンシー!
所属不明機が本基地に向け飛行中。
パイロットは搭乗機にて待機。繰り返す…』
重盛達も格納庫へと走った。
格納庫に着いた時、滑走路は明るく灯され、他の格納庫は慌ただしかった。
「すぐ出られるか?」
「ダメですよ。機体の整備も終わってないし、なにより私達には飛行許可が出ない。」
そう。
重盛達は部外者だ。
そんな彼らに飛行許可が降りるはずがない。
そもそも、来客ですらない彼らに…
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