フェアリー隊 外伝1 4 「フレイ…か 俺は……エスタレス・ノレインだ」 「じゃあノンだな!」 「っは?」 突然の事にわけがわからなかった 「エスタレス・ノレイン 長いからノン。どうだ? 中々良いネーミングセンスだろ?」 (いや…微妙だろ…) 心の中で突っ込む 「それはそうと、あのイーグル お前が操縦してたんだよな?」 「あ?あぁ、あのMTDは俺のだよ」 「イーグルドライバーか…それもMTDの…」 「まぁ、確かにMTDは少ないだろうな」 「あんた、スフィアからの亡命なんだろ? 向こうではMTDとか一般的なのか?」 「いや、限られた部隊か 特殊過程へ進んだやつらだけだよ」 「特殊過程?」 「国立大学の卒業資格を前倒しでもらえる変わりに、国の特殊任務を受け持つ。 いわば特殊部隊だな」 「へぇ〜」 「んで、特殊過程に進むとき、一機だけ貰えるんだ。 それも好きな機体がな」 「マジかよ!?」 「あぁ。みんなF-22AやSu-37と言った最新鋭戦闘機を選ぶやつもいれば、F-14Dと言った退役機を選ぶやつもいる。」 「いいなぁ…」 「まぁ、特殊過程へ進むのは限られた人間だから大変だけどな」 「けど、お前はそれをクリアしてきたんだろ?」 ベッドに腰を掛けながら言う 「…まぁな〜」 不意に窓の外を眺める優友。 そこにはワイバーンが輸送機用であろう、格納庫に仕舞われようとしていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |