小説 フェアリー隊
9
そろそろ長距離ミサイルが補足するという頃。
動きがあった。
「…?敵に動きが…」
「どうした?」
「これは?!」
レーダー上で敵が散開を始める。
「しまった!挟み撃ちか!」
「隊長、どうします?!」
増援を待ってる時間はない。
「ルキ、左側を。俺は右側へ回る。」
「はい!」
「絶対回避。ロックを掛けられたら迷わずにげろよ。」
「了解です。」
左右に分かれる。
っが、敵の動きがそうではなかったことがすぐに判明する。
「…あれは?」
「隊長!ミサイルです!」
敵のさらに後方からミサイルが飛んできた。
それもこれでもと言える数のミサイルが。
そのミサイルは確実に敵を仕留めていく。
「一体誰が…」
「お呼びじゃなかったのか?リョウ」
「フレイさん!」
ルキが声を上げた。
「ハート中佐、来てくれたんですか!」
「俺だけじゃないぞ。」
「レーダー上の反応が増えていく。
クロノス隊の他にシルフ隊の反応がある。」
「…シルフ隊?」
「総隊長は今不在だ。
代わりに面倒見てるんだよ。」
「そうなんですか」
「さぁ、街を守るぞ!」
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