小説 フェアリー隊
5
「っち…しつこい!」
突出し過ぎたフレイの後ろには2機の不明機が付いていた。
(援護…は難しいか…)
なおとや三上もそれぞれを相手している。
4機に対して3機
状況は依然として不利
「っ!またミサイル!!」
いつの間にか一機が速度を落とし、後方に下がり、こちらの様子を伺っていたらしい。
一番、体制の崩れた、回避行動を取りにくい姿勢を狙われた。
っが、これでやられるほどフレイは弱くない。
パワーを最小限に落とし、機体を降下させる。
機体が水平になるのを待ってスロットルを押し込む。
落下速にエンジンパワーで速度が増していく。
そして…一面の海!
フレイはタイミング良くスティックを引く。
機体は滑るように、水面スレスレを飛ぶ。
それは正に水面を滑る様…
『回避成功!流石、隊長!』
『しゃべる暇があるのか?』
っと、どうやらなおともミサイルに追い回されているようだ。
『1機撃墜!』
っと、三上も一機やったようだ
『くっそぉ!俺だって!』
この中で、まだ撃墜出来ていないなおとは相変わらず、減らず口の様だ。
「ジェッツ、こちらの援護を」
『無論』
三上の機体がこちらに向かってくる。
すかさず、高度を上げる。
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