小説 フェアリー隊
13
っと、丁度高さが同じになったとき、敵からの銃撃が始まった。
「キャー」
「喚くな!こっちは防弾だ。ロケットランチャーでも飛んでこない限り大丈夫だよ!」
優友も思わず叫んでしまう。
何回目かのループを抜け、出口を走り抜ける。
勢い良く車止めバーが吹き飛ぶが構っていられない。
市道に出て、何台目かの車を避けた所で、後ろから追ってくる車がいることに気付く。
黒塗りのいかにもっといった車。
ちなみにその後方には丁寧にパトカーもご同行している。
「由貴!軍に緊急警報を!」
助手席のダッシュボードを開くとノートパソコンが内装されていた。
っと、交差点を右に曲がる。
軽く減速して、荷重を移動させ、ドリフトしながら抜ける。
立ち上がりが若干もたつくのは防弾加工の車重故仕方無いか、二速から三速に上げる。
っと、通信機が鳴る。
「なんだ!」
『どうやら無事のようね。』
「何を見て言ってるのか分からんがな!」
相手は舞だった。
『その先でUターンしてハイウェイに乗って。』
言われた通り、クラッチを蹴飛ばし、反転する。
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