小説 フェアリー隊 18 「それでも、射ってくる事は無かっただろ…」 「そっちだって射ってきたじゃない 戦闘機まで出してきて」 「所属不明機が接近中ならスクランブルをかけるよ」 「それにしてもあの対応、もし敵ならやられてたわよ」 「それはどうかな? ワイバーンだって仮にも空母だ 防衛兵器ぐらい備えてある それに足だって早いしな」 「戦闘機相手に早い遅いは関係ないんじゃない?」 「いざとなれば戦闘機の航行不可能領域に逃げるさ」 「そんなことできるの?」 「さぁ?実際にやったことがない」 「……………………」 「そ、そう言えば 由貴 俺の機体、そろそろオーバーホールの時期じゃないか?」 「そう言えばそうですね… いつにしましょう?」 「1、2週間ぐらい先で調整しておいてくれ」 「わかりました」 「そう言えば、どうしてフレイはダリスに?」 「来るとき、なにも聞いてないのか?」 「えぇ…転属になったって聞いて慌てて中将に連絡して飛んできたから」 「フェアリーの飛行隊を4つに分けたんだよ。 1つは首都、2つと3つ目は空中空母 これは今の俺達の基地だから」 「ちょっと待って…ウェイカーは?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |