小説 フェアリー隊 15 格納庫に収納されたF/A-18Eから一人の女性─まだ少女と言うべきだろうか─が現れた 「お久しぶりです、ノンさん」 「アリシア・スタンフォード嬢 どうして君が?」 「あなたの隊にフレイが転属したと聞いて…」 「…ふぅ、呆れたもんだな」 「あの〜」 いつの間にか来ていたシルフの隊員、江口が手を上げ尋ねてきた 「なんだ?」 「その人は?」 「ふぅ…ここではなんだ ブリーフィングルームに行こう。 由貴、お茶を頼む」 「了解。」 ブリーフィングルームに向かい始めた優友達。 後ろでは防風扉が開かれ伊波達の機体が格納されようとしていた。 「はじめまして アリシア・スタンフォードです」 「彼女は、特殊戦第三飛行戦隊 通称“プリズム隊”の隊長だ」 「“だった”ですよ」 「すまない」 「う〜ん…それで?」 「あぁ、なんでここに来られたんだ?」 コンコン──ガチャ 「隊長、隊長室にコレが…」 「ん?何々?」 由貴から紙切れを受けとる そこには… “本日付で特殊戦第三飛行戦隊、隊長 アリシア・スタンフォードを隊長の任を解き、 第2独立部隊へ転属とする”… 「わかった?」 「………………」 「ふぅ…わかったよ アリシア・スタンフォード… えっと大尉、着任を了解した。 フェアリー第1飛行隊シルフ隊5番機とする」 「ッハ!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |