小説 フェアリー隊 5 「ご配慮、感謝します」 「良いってことよ その代わり、しっかり働いて貰うからな」 『ッは!』 「よし!それじゃあ荷物の積み込み作業手伝って貰おうかな?」 「…マジですか」 片霧が愚痴る 「しっかり働いてくれるんだろ?」 「そうよ。さぁ、作業に取りかかりましょう」 江口が先頭を切った (案外、リーダーシップがとれるのかもしれないな…) 「まずは…輸送機に君達の機体を積み込もうかな?」 「発進できないお荷物を…ですか?」 「ヴァンシーに上げていれば、壊される心配はないからな。 それに、わざわざ機体をダリスから運ぶよりパーツを運んだ方が楽だから」 「なるほど」 「取り付けとかは整備クルーが居ればなんとでもなる。 さぁ、ちゃっちゃと終わらせよう!」 「了解!」 そう言うと、搬入用のトレーラーを使って機体を輸送機に運んでいく 「中に入れたら由貴の指示に従ってくれ」 輸送機の開け放たれたハッチから声が聞こえる 「ここと此所にワイヤーを引っ掻けて………」 (この様子だと、問題は少なそうだな) 「隊長〜」 「ん?なんだ?」 「そこのワイバーンって艦、たしか原子力でうごいてるって聞いたんですけど、その原子炉は?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |