小説 フェアリー隊
2
大統領と俺は1つの扉を抜けた
すると…………
─パシャ、パシャ─
無数のカメラからかフラッシュをあびる
『大統領が現れました。まもなく式典は開始です!』
報道陣が精一杯伝えようとしている
「だ、大統領?」
「知らないかね?
今日、原子力空母艦の任命式なんだよ」
「…なぜ私が?」
「君の隊に配属だからだよ」
「………………」
「驚いたかね?」
「…全く聞かされていなかったので」
「さぁ、来たまえ」
大統領が歩み始める
俺は意味が分からないこの状況化、一先ず大統領を追う
『大統領の後ろに居るのがフェアリーの隊長でしょうか?』
『1年前新設された独立部隊の若き隊長、重盛優友
彼はかの大陸戦争時、エースと呼ばれ……』
…何処からか聞こえる報道陣の声
「君にはまだプレゼントがあるよ」
大統領がそう告げた
目の前には空母
大統領は特設された階段を上り甲板へ
俺も続くがそこで驚いた…
前を見ると、右側にはフェアリー隊の面々…
左側にはなにやらパイロットらしき人物から整備クルー、艦長らしき人物まで総勢100名を越えるだろうか?
各員が姿勢正しく、直立している
そして──『敬礼!』
誰やら大きな一声を上げた
すると全員、一斉に敬礼
見事に揃っていた。
『直れ!』
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